同級生2 ページ4
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AA
社交的で人気者である彼女は、友人からの信頼はもちろんのこと、教師からの信頼も厚かった
そんな彼女と俺は先程言葉を交わしたのが初めてで、正直なところ俺みたいな奴が関わるような存在でもないと思っていた
それがどういう過程で俺が彼女に勉強を教えることになってしまったのか…
今となっては勢いで了承してしまったなと後悔している
「霊幻さんはいつ空いてますか?」
「あ?あー……毎日空いてるけど」
「私も毎日ひ…空いてます!霊幻さんの都合のいい日に教えて頂ければ幸いです!」
「お前のあの点数だと毎日やった方がいいだろ。休日はともかく、平日は放課後にやるぞ」
「は、はい!」
帰り道が途中まで一緒だということに気付いた彼女を横に連れ、そんな会話をしながら足を運ぶ
……いや本当にどうしてこんなことになったんだ…そもそもこいつだって話したこともないような奴に頼むなんてどうかしてるだろ…
ちらりと彼女を横目に見れば、視線がかち合う
「どうかしましたか?」
「あ、いや…あのさ、その敬語やめろよ。俺たち同級生だろ?苗字にもさん付けとかしなくていいし」
「そうですか?あ、いや、すみません…緊張して敬語になってしまって…でもそうですよね、うん!新隆くんの言う通りだすね!」
「だすねってなんだよ」
「新隆くん」と呼ばれた拍子に、俺の心臓は一気に跳ねる
下の名前で男子に呼ばれることはあるが、そもそも女子と関わりを持っていなかった俺は異性に名前呼びをされたことがなかった
いや、小学生の頃はあったな確か
「新隆くんも私のことは好きに呼んで下さい!あ、いや、呼んでね!!」
「…A」
「はい!」
ポロッと口から零れたそれに思わず口元を覆うが、彼女は何も気にしていない様子だった
…そりゃ、友達間で名前で呼び合うのは普通か…てか友達ってほどでもねぇけどな俺たち
「明日から、お前の苦手な教科からやるから準備しとけよ」
俺なんかに頼む彼女はおかしい
だが、そんな彼女からの頼みを了承した俺も、きっとどうかしているのだ
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かっち(プロフ) - めっっっっっっっちゃくちゃ面白いです…。なんでしょう、この嫌悪感がなさすぎる夢主ちゃん。最高ですね。霊幻師匠もかっこいいし、最高すぎるし、めちゃくちゃ大好きです。更新待ってます！ (2022年11月11日 23時) (
レス) @page11 id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂丸 | 作成日時：2019年2月14日 20時
