おさかなさんとどらごんと『Fischer's』 (ページ44)

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クリスマス〈ザカオとミィカの場合〉ページ44

ザカオside

あんまり本格的なものは作れないけど、リンとマサイに教えてもらった通りにターキー作って(まだ下準備だけど)、ケーキも作ってる

ケーキはもちろん、俺もアスカも大好きなチョコを元にして作った、クリスマス仕様の丸太のやつ…ビュッシュドノエル、だっけ？

喜んでくれるかなぁ…って思いながら、今日の朝ごはんであるパンケーキを焼く

あ、もちろんプレゼントも買ったよ！

アスカも俺と同じで古着とか好きだからパーカーと、帽子買った！もちろんオソロでね！

「ん。いー匂いすんね。おいしそー」

朝のジョギングが済んだのか、汗を拭きながら部屋に入ってくるアスカ

「だよね！リンとマサイに教えてもらったんだぃ?!」

「へへっ。ぁー、あったけー…。……ありがとな、ヤス」

俺の後ろに回って、エプロンと服の間に冷たくなった手を入れて暖を取る

それで、なんでかわからないけどお礼を言われる

「つか、なんで1人で作ってんの。うちも手伝うって言ったじゃん」

ぶすーってしながらそー言うから、食器類出してもらうように言った

結局午前中はそのままのんびりして過ごしたけど、午後はなにしよう？

「…ヤス」

「ぅん？」

テレビみてたら突然アスカが呼ぶから、後ろを振り返る

ソファに座ったアスカと、床に座った俺の瞳が交差した瞬間

唇に、違和感を感じた

「………え、」

驚いてアスカをじっと見ると、彼女の顔は真っ赤に染まっていた

いつもなら絶対しない、アスカからのキス

俺がいくら「やって」って言ってもやってくれないのに

やば…ニヤけてきた…かわい…

平然を装って「どーしたの？」って聞けば、彼女は顔を赤くしながら言った

「や、今日クリスマスじゃん？だからたまには、さ」

恥ずかしがりながらもはにかむ彼女は、やっぱり綺麗で

俺には勿体無いなって思った

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ザ「…にしても、ホント珍しいね」
ミ「まぁね。…あ、やす、やす」
ザ「今度はどーしたの」
ミ「"めしあがれ"？」
ザ「…誰に言われたの」
ミ「え、兄貴がワンコにもたまには飴あげn…え、ちょ」
ザ「じゃ、そのワンコにどこ舐められても、どこ噛まれても、文句言えないよね？」
ミ「ちょ、ま…、目こわ…ぁ、んぅ?!」

結論:飛鳥が珍しくデレれば、泰裕が珍しく狼化