おさかなさんとどらごんと『Fischer's』 (ページ43)

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クリスマス〈シルクとアキトの場合〉ページ43

シルクside

ふっと意識が持ち上がって、目が覚める

久しぶりに目覚めが良いし、体も痛くない

……体も、痛くない……？

珍しく、ライ手出さなかったのかな…？

そーいえば、妙に暖かいな…

そう思って目を開けるけど、思わず「え、え?!」と声が出てしまい、慌てて口元を押さえる

目の前いっぱいに、ライの相変わらず整った綺麗な顔が見えたからだ

ホント心臓に悪い……

そー思いながら、いつもはワックスで固めてる暗い赤色の髪をそっと触る

「…すげ…ふわふわ…」

ワックスで固まってないライの髪はふわふわで、いつまで触っていられる

けどーーーー

「うぉ?!」

気がついた時には、もう遅かった

目の前に広がるのは、白い天井と、珍しく優しく微笑むライの顔

ライは俺を見下ろしたまま、口を開いた

「なに、してんだ？」

…やべぇ、怒ってんのかな…

「ごめ、怒っ、た…？」

そう聞くと、彼はまた優しく微笑んだ

「怒ってねぇよ。ただ、お前がすっげぇ幸せそーに俺の髪触ってっから。楽しいんかなーって思って」

ライが言うには、「髪に違和感を感じて少し目を開けてみれば、お前が楽しそーに幸せそーに綻ばせていたから、かわいくてつい押し倒しちまった」らしいけど…

「つかかわいくねぇし！」

怒ってそう言うけど、やっぱ顔がどんどん熱を持っていくのがわかる

「ふはっ。照れてんじゃん。…かーわい」

くしゃっと俺の髪を撫でて、また優しく笑う

そして、ライは俺のおデコに優しくキスをした

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シ「っていうか、クリスマス関係なかったな」
ア「あん？…あぁ、今日クリスマスか」
シ「いや、おまw日付ぐらい把握しとけしw」
ア「別にお前が隣にいれば日付も周りも関係ねぇ」
シ「っー/////くっそ…イケメンかよ…っ////」
ア「？よくわかんねぇけど、朝メシ食おーぜ」

結論:ライが珍しく優しい(それがプレゼント？)