おさかなさんとどらごんと『Fischer's』 (ページ16)

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魚と竜の宴 ※微閲覧注意ページ16

アキトside

諒は、まだ寝てる

呑気なヤツだな…と思いつつ、やっぱりいつも通り愛でる

ア「諒、起きろよ」

シ「ん……むぅ…」

全く起きる気配ねぇし…。つーか、かわいいな…

いつも同じ布団で俺らは、基本くっついて寝る

今も俺に擦り寄って来て、ギュッと抱きしめてくるコイツは、ホントに馬鹿だと思う

ア「はぁ……。諒、キスすんぞ」

シ「…ん…ぃー、よ…？」

っ………くそ…

マジで煽んの得意だな…

知らね…。いいっつたの、コイツだし

ア「ん……」

シ「…?!んぁ…っ…ふ…ぅ…」

ふたりっきりの部屋に、水音が響く

だんだん目が覚めてきたんだろうな

諒は大きく目を見開いて、必死に俺の胸板を叩く

けど、油断してたから舌入れんじゃん？

全く力入ってねぇから痛くねぇんだよな

シ「ん……ゃ、だ……ライ…っ」

どれくらい経っただろう

ゆっくりと口を離せば、銀色の糸が俺らを繋いだ

肩で息をしながら、「ばか」と言いまくってる諒だけど。気持ち良さそーにしてたじゃん

ま、それ言えば怒ってくんだろーし。言わねぇけどさ

もっかい、触れるだけのキスをすれば

シ「んな……?!ば、馬鹿じゃねぇの…っ」

顔を真っ赤にしながらそーいうから、やめらんねぇよな