１１匹目 ページ14
「「ミッィカー!/ミィカーっ」」
慌てた様な、焦った様な
少女と少年の声が綺麗に合わさった
呼ばれた本人は軽く腕を回しながら振り返る
ミ「ん？なn……うぐぁ?!」
２人から一気にタックルされ、少しよろけはしたもののしっかりと受け止めたミィカ
ミ「ケガしてねぇか？んな慌てなくたってうちは逃げねぇぞ。……２人してどーしたんだ？」
ミィカはニッと笑いながら２人の頭を撫でる
そんなことをするたびに、周りにいた女子は黄色い声をあげている事を、ミィカは知らないだろう
「やっばいぃーっミィカ様かっこよすぎ！」
「ホントそれ！私も撫でられたいっ♡」
先程ミィカにタックルした２人は、お互いの顔をみて顔をしかめた
「あっれぇ、ザカじゃん。ミィカから手、離してよ」
ザ「シロに言われたくないんだけど。そっちが離して」
２人の間で、バチバチと火花を散らしているように見える
(２人ともかわいいけど、ケンカしてほしくない)
そう思ったミィカは、B組の男子が多く集まっている集団の中から頭が飛び抜けている１人の男子生徒を見つけ、ニヤッと笑った
ミ「ケンカすんなって。…ザカ、行かなくていいのか？クロがすげぇ形相でこっち来てるけど。シロは今から準備運動な。トーカも誘って」
ザ「…ぅえ？…ぎゃぁぁぁぁ?!」
ザカオの頭をミシミシといわせながら掴むクロ
ク「ザカオ？俺待てって言ったよなぁ？なぁんでいうこと聞いてねぇのかなぁ？」
にっこりと笑って言う彼のオーラは、どす黒い
「ひぃぃぃ」と言いながらごめんと必死に謝るザカオだが、そのままクロに引きずられて行く
シﾛ「べーっだ！…これでふたりっきりだね、ミィカ♪」
ギューッとミィカを抱きしめるシロだったが、ミィカは首を傾げる
ミ「……トーカも入るから、３人だぞ？」
それをたまたま近くで聞いていたトーカが驚き声をあげた
ト「え、ちょっ、聞いてないです」
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作者名：Kakao. | 作成日時：2017年6月14日 13時
