好きなんだって。 (ページ8)

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7話ページ8

？「あの」

男「あ？」

？「やめてくださいよ、そういうの」

男「なんだてめぇ」

？「女の子いじめて、何が楽しいんですか？」

私の前に現れたのは、まさにヒーローだった。

身長も高く、顔が小さくてスタイルも良くて。

一目惚れするには十分だった。

男「お前もやられてぇのか？あ？」

？「あなたさっき、高校生はバカだと、そう言いましたよね？」

男「言ったよ(笑)クソみてぇな奴ばっかだな」

？「そんなバカな高校生に、あなたは今喧嘩売ってるんですよ？」

男「・・・そうだなぁ」

？「大人らしく許すのと、そのバカだと思う高校生と喧嘩するの、どっちが恥ずかしいか考えてみたらどうです？」

男「・・・うるせーな。気分悪いからもういいわ」

男の人は、落としたフタを踏みつけ、私のヒーローを睨んで逆方向へと帰っていった。

その途端に男子2人が駆け寄る。

辻本「・・・大丈夫かよ」

田村「ごめんねAちゃん、俺たち何も・・・」

A「だ、だいじょぶだいじょぶ～！」

？「よかった」

私の安全を確認して、ヒーローが去ろうとした。

A「あの！ありがとうございました！」

？「ああ、いえ。っていうかその制服・・・」

田村「これが、どうかしたんすか？」

？「同じ学校だね」

A「え！！！！ってことは、先輩ですか？」

？「そう。受験生だからね。登校しないの。俺は3年の勇翔。よろしく」

田村「え！勇翔さん！？聞いたことありますよ俺！田村って言いますよろしくお願いします！」

勇翔「あれ？田村くんって、豊の知り合いだよね？」

田村「あ、そうっす！」

勇翔「この間話してるところ見たよ」

辻本「その時俺もいましたよ！辻本って言います！」

勇翔「んー・・・君は覚えてないかな、ごめん」

辻本「ぜってー俺の方が存在感あるっしょ！」

勇翔「ごめんって」

辻本「おかしいな・・・俺目立たんのかな・・・」

A「まあまあ(笑)先輩、今度改めてお礼させてください！」

勇翔「いいよそんなことしなくて」

田村「女の子紹介してあげましょうか？☆」

勇翔「彼女はいらないかな、今は。勉強したいし」

辻本「とか言っちゃってぇ！本当は欲しいんじゃないっすか！？」

勇翔「まぁね(笑)」

田村「いや思ってんのかい！」

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