好きなんだって。 (ページ7)

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6話ページ7

田村「あのカフェ久しぶりだわ」

A「あ、本当に？私結構よく行くよ」

辻本くんがドアを開けてくれて、私たち３人でカフェに入った。

辻本「先に席取ろうぜ」

田村「そうだね～、荷物置きたいし」

A「教科書重すぎ！」

辻本「ちゃんと教科書持って帰っとん！？でら偉いわ」

A「え、持って帰らないの？(笑)」

田村「ほっとんどロッカーの中だね、うん」

A「ええええええ！」

リュックとスクバをそれぞれ方から降ろし、列に並んだ。

何飲もうかなぁー・・・。

メニューメニュー・・・。

うーん、アイスココアにしよ！

田村「何飲むの～？」

A「アイスココア！」

辻本「美味そうやな！」

A「うん、ここの味濃くて好きなんだ」

田村「ほぉ～！俺カフェオレにしようかな～」

辻本「俺も今悩んどったそれ！でも、やっぱアイスココアにしよ(笑)」

A「一緒だね！(笑)」

辻本「そ、そやな・・・！///」

田村「照れてんじゃねーよ気持ち悪いわ！」

あ、いけないいけない！

男の人を落とす癖が出ちゃうところだった・・・！

店員「こちらアイスココアお２つになります」

辻本「ありがとうございまーす」

飲み物を受け取って席に戻ろうと振り返った時、何かにぶつかった。

飲み物が私と何かの間に挟まって潰れ、フタが外れるカポッという音が聞こえたかと思えば、たちまち目の前が茶色く染まった。

A「ご、ごめんなさい！」

見上げると、目は合っていないのにギロリと睨まれたのを感じた。

・・・悪いの相手だよね？と思ったのは秘密だけど。

だって私一歩も動いてないし、並んでるのわかってるんだからそっちが避けるべきでしょ！？

なぁんて言えるわけもなく。

とりあえず怖いから謝った。

優しい女の人だったら、こんなにビクビクしないでよかったのに～(泣)

男「どうすんだよこれ」

A「・・・すみません」

男「すみませんじゃないんだよなぁ～」

A「・・・新しい服、買わせてください」

男「はぁ～？金で解決すんのか？おいおい、今時の高校生はバカが多いなぁ」

A「・・・すみません」

男「だぁかぁらぁ！」

男の人が私に迫る。

辻本くんと田村くんは！？

助けてくれないの！？