好きなんだって。 (ページ6)

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5話ページ6

いやぁ、疲れた！

疲れたっていうのは、笑い疲れたってことなんだけど。

とても幸せな疲れ方なんだけど。

昨日の合コンメンバーでさえキャラ濃いのに、田中くんまで・・・(笑)

勝も結構グイグイ来る感じだしさぁ！

まぁまぁモテる人たちの中に、私が入っていいんだろうか？

私、使われるんじゃない…？

そう思いながら横を見ると、女の子に手を振りながら歩く田村くんと、なぜかドヤ顔の辻本くんがいた。

あー、使われてる感じではなさそうだ・・・(笑)

田村「Aちゃんって、もう少し周りにライバル多いかと思ってたけどそうでもないんだね～！よかったよかった」

A「色々と意味がわからないわよ何それ」

田村「ん？そのままの意味だよ！周りに男の人いそうだなぁって」

辻本「おい、１番悪口言ったところだけ省略すんな！w」

田村「うるさいつじちゃん」

辻本「ちゃんと聞け？今あいつ、お前って案外モテないんだなって言ったんやぞ？」

A「わざわざ耳打ちしなくても…(笑)」

田村「聞こえてますぅー」

辻本「わかっとるわ！聞こえるように言ったし！」

なんで喧嘩腰なんだこの2人・・・(笑)

吉原「あれ？たむちゃんやん」

田村「おー！吉原ー！」

吉原「どうしたのこんなとこで」

田村「女の子ナンパしてるの♪」

本田「あんまりそうは見えんけどな(笑)」

田村「あ、バレた～？今デート中なの！」

辻本「俺もおるでデートとは言わん！」

A「あはは……どうも～」

平松「あぁっ！この子この間つっちーが言ってt((ゴホッゴホッ」

ブレザーを着たちょっと声の高い男子が、吉原？って人と身長低めの男子に口を塞がれた。

私がどうかしたのかな？？

本田「ご、ごめんて！」

平松「いたぁい・・・顎」

吉原「顎かいっ！w」

平松「じゃ、僕達はこの辺で失礼～」

A「は、はあ…。ありがとうございます…(？)」

3人が廊下の奥へと消えてしまうと、辻本くんがすぐさま口を開いた。

辻本「相変わらずうるせぇヤツらだったな！」

田村「お前が1番うるせぇけどな？」

A「・・・否定はしません」

辻本「Aちゃんまでひでぇ！！！」

田村「で、この後どうする？俺暇なんだけど」

A「私も」

辻本「俺も！」

田村「じゃー、どっか寄り道しよ！」

部活が休みだから、駅前のカフェによることになった。

この時の私はカフェに行くことで事件に巻き込まれるなんて、少しも予想をしていなかったのである。