幼馴染の壁

▽ ページ10

嘘でしょ…
なんで、隣に妃麗ちゃんがいるの








岸「ごめん、池田さんもいい？」





「なんで、クレープは？」




岸「また埋め合わせする！
なんか、あいつら池田さんのストーカーらしい
だから、心配で」







クレープも食べれないなんて、
優太と妃麗ちゃんが話すの見るのは辛すぎる…





「そか、しょうがないよね。
私、今日居残りあるし、丁度帰れないって言おうとしたんだよねぇー、ごめんね？！」





岸「さっき、クレープって」




「いいから、帰りなって…」





席に戻り思いっきり伏せると





岸「じゃ、またね」









「ｯｯ…」






吉「何無理してんの。」




「うるさい…」




吉「さっさと告れば？」





来夢の言葉に顔を上げ







「そうだね…。」




吉「帰んないの？」



「うん、」






なんか、動きたくない









吉「わかった。じゃ、帰るね」





来夢が行くのを確認して
また伏せると







腕を持ち上げられた





「ちょ、痛い…って
平野くん？」






平「帰るぞ」





腕を引かれたまま
教室を出た






「痛いって…
平野くん！」







平「ちょっと座ってて」





公園のベンチに座らされると
急に一人になって
なんかもう意味わからん









平「遅なってごめんな？
ほら、クレープ食べたかったやろ？」








平野くんの優しさに涙が出た

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