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蛍くんが、私を、好き ____?
「そっ、それは…えっと……」
突然の告白、しかもそれが彼氏の弟からって…
頭が混乱して、思考停止状態。
「…兄ちゃんの口からAさんの名前が出る度、
悔しくて仕方無かった。
なんで僕じゃなくて、兄ちゃんなんだって。
でも、そんなこと、言えるわけがなかった」
そして蛍くんはぐいっと距離を詰めた。
「…僕じゃ、だめですか?」
壁に寄りかかるように座っていたため
必然的に逃げ場がない。
蛍くんの目は私を捉えて離さない。
「け、蛍…くん……あの…
こわい、ですっ……」
性格的な問題だろうか。
明光先輩がこの距離にいる時とは違う。
いつもは感じない恐怖を感じた。
蛍くんは、ハッ と我に返ったように
私との距離を戻した。
「…私には、明光先輩がいるから。
ごめんなさい」
珍しく、落胆しているのが目に見えてわかる。
「そう、ですよね…」
蛍くんが呟くと同時に、明光先輩からLINEがきた。
『遅くなってごめんな!』
『多分 蛍がいるから中で待ってて』
『そろそろ帰るね』
「明光先輩…そろそろ帰ってくるって」
「じゃあ、僕は帰りますね」
「うん…」
いつも通りの言葉。でも中身は全然違う。
「Aさん」
家を出る前に、蛍くんは言った。
「いつか、…いつか、兄ちゃんじゃなくて、
僕の方がいいって、言わせてみせますから」
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明光くん、かっこいいよね。by じゃこたま
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じゃこたま(プロフ) - うぅ…0時ぴったりにあげようと思ってたのに…うぅ…(;_;) (2019年9月27日 23時) (レス) id: 4772484cf8 (このIDを非表示/違反報告)
じゃこたま(プロフ) - まこさん» わああありがとうございます!自分の好きなように書いてて、こういうお言葉を頂けるのはとても嬉しいです…!! (2019年9月23日 20時) (レス) id: 4772484cf8 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - すごく可愛いお話ばかりでキュンキュンさせていただきました。素敵な作品に出会いました。ありがとうございます! (2019年9月17日 13時) (レス) id: 8ab948ac9c (このIDを非表示/違反報告)
じゃこたま(プロフ) - めぐみるくさん» ありがとうございます!更新怠らないように頑張ります! (2019年8月30日 0時) (レス) id: 4772484cf8 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみるく(プロフ) - うわぁああああああありがとうございます!!!!神ですもう流石すぎます!!!!これからも応援してます!!!!!頑張ってください!!!!!! (2019年8月29日 22時) (レス) id: b734a4fc0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じゃこたま | 作成日時:2019年2月7日 5時