大泥棒と天満月【ルパン三世】 (ページ5)

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小さいが、美しい神社だった。

石床は丁寧に掃除が行き届いており、横に小さな木が何本も植えられている。

ルパンが賽銭箱の前に来て、中を覗き込んだ。

次元「賽銭泥棒もするってのかい」

ルパン「それはねえよ、これからもーっと素敵なお宝を頂いちゃうんだから！」

ぬふふふふ、とルパンがだらしない笑みを零す。

ルパン「それで･･･っと」

ルパンはその裏に回った。

ルパン「ここだな」

小さな扉があった。しっかりと鍵がかけられている。

ルパン「五ェ門、斬ってくれ」

五ェ門「承知･･･！」

五ェ門は持っていた斬鉄剣を抜き、一気に振り下ろした。

途端に扉が壊れ、ゆっくりと倒れた。

大きな音が響く。

気づかれたかと思ったが、中からは誰も出てこなかった。

人の気配も全くしない。

ルパン「よし、行くぞ」

次元「おう」

1番最初に目に止まった部屋に入った。

小さな和室で、そこには大きい箪笥が置いてあるだけだ。

ルパンがその箪笥に近付き、3段目の棚をゆっくりと開けた。

中には、あの刀と弓矢の入った透明な箱が入っていた。

次元「･･･これが宝か･･･」

ルパンはニヤリと笑い、その箱に手を伸ばしー

ビュン！！！

五ェ門「･･･！！」

次元「！？」

何が起こったのか理解出来なかった。

ただ、

目の前に矢で体を貫かれているルパンがいることは、確かだった。