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ぶりっ子 92 ページ5



炭治郎の言う通り、道の真ん中に倒れていたのは鬼殺隊員らしき男の人。その顔は血に濡れており、震えたその口から出たのはたすけて、というとてもか細い声だった。

瞬間、脳裏によぎったのは前世で見た、アニメの記憶。


「大丈夫か!?何が…………ッ!?」


炭治郎が屈もうとすると同時に、何かに引っ張られたかのように彼の身体が宙へ浮いた。

咄嗟に手を伸ばして彼の隊服を掴むことに成功したのはいいものの、私の体は地面からどんどん遠ざかっていく。…………あ、もうこれ無理ですね。(諦め)


「ッAちゃん!!!」

「Aッ!!!」

「オイA太郎!」


炭治郎や善逸くん、伊之助の声が聞こえるが抗う暇もなく、男隊士と共に森の中へと吸い込まれていく。ここにいる鬼、確かあれだよね。確か下弦の鬼の累とかいう……。

いや、でも糸であやつってたのは確かお母さんだっけか?そこに行くんか??……帰ってよろしい???(涙目)


というかこの男隊士どこに糸ついてんねん!!!

左手で日輪刀を鞘から抜き、彼の背中すれすれにやっとの思いで刃を通らせる。すると私たちを支えるものがなくなって下へと急降下した。

……久しぶりだなこの感じ。鼓屋敷以来だね。

そんなことを考えながら、先程の男隊士の所へ駆け寄る。


『きみ、大丈「……なんでお前がここにいるんだよッ!!!」…え???』

「お前、胡蝶様の妹だろ……ッ!なんでお前みたいな呼吸も使えない、足でまといにしかならないやつがこの山にいるんだ!!俺はあの合同任務のこと忘れてないからな!!」


「お前みたいな役立たずじゃあダメなんだよッ!お前じゃなくて胡蝶様が来てくれよ!!」と泣きながら喚く彼と、戸惑う私。

なんかめっちゃディスられてるんだけどなにこれ?とりあえず、この人は前の私知ってるってこと?おけ把握。

合同任務は確かに、色んな人に守られてた気が…。覚えてないけど。(最低)

呼吸使えるけどと思ったがそんなこと言い出せる雰囲気じゃなかったのできちんとお口チャックをした。私は空気が読めるいい子なので。

…それにしても、この目の前でなく男隊士をどうすればいいのだろうか。このひと全然泣き止まないんだけど。

この人とふたりは辛そうだから誰か来ねえかな、と少しばかり遠い目をしていると、ガサリと横の茂みから音が聞こえた。よっしゃ!!!援軍ありがとうございまーー((「…あら、母さんが逃した人間?」






お帰りくださ〜〜い!!!!!(全力)

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- 面白すぎマス!続きを正座待機 (5月13日 0時) (レス) @page28 id: 0a611a2a4e (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - 無理しないで頑張っていただければ幸いです (5月3日 22時) (レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (4月29日 20時) (レス) @page27 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
くまもん - 最高です。ドタイプな作品です。更新お願いします! (2月29日 15時) (レス) @page27 id: 888b8ee33d (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新待ってますね!ゆっくりでいいので! (1月7日 18時) (レス) @page27 id: 4e402dc10b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜々 | 作成日時:2020年11月15日 22時

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