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ぶりっ子 101 ページ14



彼の指からのびる赤い糸が複雑な形を作り上げていく。は〜〜〜、の〇太くんもビックリのあやとり技術だね!!(ヤケクソ)

炭治郎はきっと、呼吸の反動で動けなかったはずだ。
なら、私が切るしかない。…でも、累の最高打の糸を?無理ゲーでは!?


【血鬼術__殺目籠(あやめかご)


炭治郎の元に駆け寄り、彼の手から刀をひったくる。確かに、糸を切れる可能性は限りなく低い。でもやってみるしか、ない。

__炭治郎の抗議が聞こえる。でも、ごめん。私は仲間が死んでいくのを黙って見ていられるほど冷たい性格じゃないから。黙って殺されるだけとか一番無理なタイプなので!!!ごめんッ!!(2回目)

すう、と息を吸って肺を大きくする。
自身の刀より一回り大きい柄を強く握り、いざ刀を振ろうとした__刹那。



視界が、青に染まった。



私たちを切り刻もうとしていた累の赤い糸がするりとばらけていく。目の前を、見覚えのある半々羽織が横切った。


___冨岡さん、だった。


嫌な記憶が脳をよぎっていく。


“『義勇さぁん、今日こそお出かけしましょ?もちろんふたりで!』”

“『どうして無視するんですかぁ?義勇さんっ』”


____“「俺に、近づくな」”。


明らかな軽蔑。彼の涼し気な目は鋭さを増し、こちらを睨みつけていた。忘れようとしても忘れられなかった、初恋の彼(・・・・)からの冷たい眼差し。

()は彼に思いを寄せている訳では無いけれど。それでも、胸の奥がじくじくと痛んだ。胸の中で前の私が泣いているような、そんな気がした。

やり方は間違っていたと思う。
気になる彼にどうしても振り向いて欲しくて、必死だった。それに彼は柱だったから、だから会える頻度も少なくて。


くい、と裾を引っ張られる感覚にはっとする。
そちらを見れば、炭治郎が私を見上げていた。

……めっちゃくちゃ怒ってるなあ。
さっきまでちょっと心配そうにこっちみてたよね??そんなプリティな炭治郎は何処へ???


『あ、あ〜〜…っ、ごめん炭治郎、私「なんで、」

「…なんで飛び込んできたんだっ…!!あんな、折れた刀身で、しかも自分に合ってない刀で……!あの人が来なかったらAは今頃っ、…う、ううっ、」

『おわっ泣かないでたんじろーーーっ!!!ほら!禰豆子ちゃんだよっ』


秒速でかわゆい禰豆子ちゃんを連れてきたが、彼は泣き続けるばかり。…え、泣かせたの私???(殴)

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くまもん - 最高です。ドタイプな作品です。更新お願いします! (2月29日 15時) (レス) @page27 id: 888b8ee33d (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新待ってますね!ゆっくりでいいので! (1月7日 18時) (レス) @page27 id: 4e402dc10b (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - 続きが気になります!更新待ってます!! (7月21日 22時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
るる - 天才過ぎませんか????更新待ってます!!!!! (7月15日 23時) (レス) @page27 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
阿部葵(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新待ってます! (7月12日 10時) (レス) @page27 id: c05e48fdcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜々 | 作成日時:2020年11月15日 22時

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