ぶりっ子 61 ページ24
*
「往来の人々に迷惑をかけるなッ!!それと、俺たち鬼殺隊は政府非公認なんだから、下手に目立つと色々まずいんだよ!少しは刀を隠す努力をしろッ!!」
『サーセン……』
あの後、人気のないところまで半ば無理やり連れられて、正座をさせられた。
…ていうか、途中で『この人村田さんやん!!えっ!?』とかなった訳だけどそんな騒げる雰囲気じゃなかったんだよね。なんてこった。
それにしても、見ず知らずの人(私は知ってるけども)にここまで説教できるなんて村田さんもある意味大物である。(何様)
「……はあ、もう時間もないしこれで終わりにするけど次から気をつけてくれよ。分かったか?」
返事を促され、ぶんぶんと首を縦にふる。
そろそろ足が使い物にならなくなりそうなので、一刻も早く胡座をかきたいところである。
長時間正座したせいで生まれたての子鹿のような足になりつつ、村田さんに差し出された手を取る。
「で、お前が今回の合同任務で組むやつだよな?……俺は村田。よろしく」
『あっ、ありがとうございます。私は胡蝶Aです』
「…………………………は?」
『おわっ』
私が名乗った瞬間、村田さんの差し出す手の力が抜け、地面に逆戻り。尻もちをついてしまった。…あっ、痛い(主に心と尻が)
あっ、もしかして私のこと胡蝶Aだって知らなかった的な?それがわかった今、触りたくねえ近寄んなカスって感じなのか??(涙目)
「……お前が??蟲柱様の妹の胡蝶A?」
『思ったより可愛くて驚きました?』
「いやそんな事……、なくも無いけど本当に??」
上から下まで、なんなら360°舐めまわすように(語弊)私を見つめる村田さん。
確かに村田さんと会うのは今日が初めてだな……。記憶が戻る前、見かけた覚えないし。私が忘れただけかもだけど。
そんな事より、村田さんが信じられないような顔しながら「噂と違う…((ボソッ」とか言ってるけど案外恥ずかしい状況なので早急に対処せねば。
体をくねらせ、上目づかいで村田さんを見つめる。
『そんなに見つめたら照れちゃいます……♡』
「胡蝶様の妹とか嘘だろお前ッ!!?」
あの胡蝶家の末っ子だからね。顔面は少なからず整ってるんだなあ。遺伝子よ、ありがとう。(合掌)
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菜々(プロフ) - ろくろさん» コメントありがとうございます!!一時期放置気味になってしまって申し訳ないです…。更新亀ですが、暖かく見守っていただけると嬉しいです!! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
ろくろ - 久々に見に来たら、沢山お話が追加されててすごく嬉しかったです!!!これからも楽しみにしてます!!! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 9582694087 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - るりさん» はい!!楽しみにしてます!!! (2020年10月19日 21時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
るり - 菜々さん» ありがとうございました! 出来次第こちらから連絡させていただきます (2020年10月19日 20時) (レス) id: 9e4d04db34 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - るりさん» 羽織は、桜の模様と決めています!全体的にピンク色の桜の花が広がっている感じです……! (2020年10月19日 18時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2020年2月16日 0時