ぶりっ子 60 ページ23
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『んで、場所どこなの??』
「西北西ノ方角ノ小サナ村ニ、鬼ノ目撃情報アリ!!直チニ向カエ!」
『ほーん、おけおけ西北西ね……。西北西…、うん分かる分かる。こっちだろ??(当てずっぽう)』
「ソッチハ東南東ダ馬鹿メ」
ハッ、と馬鹿にしたようにこちらを見下す焼き鳥。そろそろ冗談抜きで唐揚げにしてやろうかゴラァ。(?)
まあまあ、悔しいが私の方向感覚が死んでいるのは自覚しているので不本意ながら、誠に不本意ながら(大事なことなので2回言った)静かに焼き鳥についていった。
こいつさ〜西北西って言ったらそっちの方向に向かって猪突猛進すんの本当にやめてもらえないかな??
ちょっと走るペース下げたくらいで何でそんな氷点下の眼差しを向けるわけ?スパルタすぎん?
お前は空飛べるからいいけど、こちとらまだ整備されてない道を走んなきゃなんないんだわ。虫がはびこる草原の中とか駆けていかなきゃなんないんだわ。(キレ気味)マジ大正舐めんなよ??
お前はどっかのイノシシかっつーの。(怒)
そんな風に心の中で焼き鳥に対しての不満をぶちまけていたら、ようやく目的の村に着いたらしい。
もう外は日が沈み、薄暗くなり始めている。
その影響か村の通りにも人の姿はちらほらとしか無かった。
『これ聞き込みしてる暇とかあんまりないよね…。
焼き鳥、どこら辺に現れるとか聞いてないの??』
「ソノ前ニオ前、コノ村ノ何処カニイル鬼殺隊員ヲ探セ。モウ着イテルラシイゾ」
『……なんで?』
「言イ忘レテイタガ、今日ハ合同任務ダ」
『……は???』
悪びれる様子も無く、淡々と言い放つ焼き鳥に開いた口が塞がらない。……いやいや、合同任務って…。最悪かよ、てか誰とだよ!!!
『焼き鳥さあ!?そういうの早く言ってくんないかな!?心の準備ってもんが私にも必要なんだよね!!』
「テヘペロ」
『何それまったく可愛くないんだけど???』
テヘペロってなんだテヘペロって!!
「ちょっと君、『馬鹿にしてるよね??そっちがその気なら炒め物にしてやるけど?』
「ヤレルモンナラヤッテミロ」
「おい、『あっ、上いくのはずるいぞ!』
「お前らッ!!」
『はいっ!!』
急に誰かに大声で怒鳴られ、反射的に背筋が伸びる。
……やっべ、騒ぎすぎた〜。
くるりと声がした方を振り向けば、目に入るのはセンターで分けられたサラサラの髪。それと、頭部に鈍い痛み。
「いい加減にしろッ!!」
『なんで私だけ!!?(泣)』
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菜々(プロフ) - ろくろさん» コメントありがとうございます!!一時期放置気味になってしまって申し訳ないです…。更新亀ですが、暖かく見守っていただけると嬉しいです!! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
ろくろ - 久々に見に来たら、沢山お話が追加されててすごく嬉しかったです!!!これからも楽しみにしてます!!! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 9582694087 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - るりさん» はい!!楽しみにしてます!!! (2020年10月19日 21時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
るり - 菜々さん» ありがとうございました! 出来次第こちらから連絡させていただきます (2020年10月19日 20時) (レス) id: 9e4d04db34 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - るりさん» 羽織は、桜の模様と決めています!全体的にピンク色の桜の花が広がっている感じです……! (2020年10月19日 18時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2020年2月16日 0時