ぶりっ子 59 ページ22
番外編やっと終わった……。(安心)
今日から本編再開です!
✿✿✿
「……A、忘れ物はないか?これと、これも持って行け。何かの役に立つかもしれん」
『おう……、大丈夫だよ師範。
心配してくれてんのは有難いけどお守り8個も要らないよ……』
「そうか……」
お守りの六つを師範に返し、残り二つは荷物入れに括り付ける。
師範の表情をうかがうと、どこか寂しそうだ。いつもはつり上がっている師範のプリチーな眉尻(?)も、今日は悲しそうに下がっている。
ふと、ドドド……と何かが突進してくる音がしたので、不思議に思って師範の後ろをのぞく。
……あ、やっぱりお前しかいないよな、師範の目の前でそんな事するやつ。(失礼)
「嘘でしょAちゃんもう行っちゃうの!!?ちょっと早すぎない!?」
『だって私、隊服支給されたし自分の刀ももう持ってるし任務来ちゃったしでもう行かねばならんのよ』
「なんでよ!!あの時離れて俺を悲しませた分、これからは俺と永遠に一緒にいるって言ったじゃんッ!俺まだ悲しんでるよ!!?」
『いやそこまで言ってねえよッ!!!(全力)』
ちなみに善逸くんの言ってる《あの時離れた分》とは、最終戦別で一日目にして離れてしまった時のことである。
最終戦別が終わる時に再会してからゴールの所まで、善逸くんがすねて大変だったため仕方なく、仕方な〜く言った一言。
『あーもー、善逸くんを悲しませた分一緒にいてやるから泣きやめや!!』と少々(?)投げやりになったこの言葉がダメだった。言質をとられ、今に至るのである。
ワガママを言う善逸くんに師範が殺人ゲンコツをしたと思ったら、私も頭部に鋭い痛みを感じた。……焼き鳥である。
「オイ、早クシロ。新米ノオ前ガ最初カラ任務ニ遅レテモイイト思ッテイルノカ阿呆メ」
『……はあ、分かった分かった。
それじゃあ師範と善逸くん、行ってきます!』
「おお!気を付けるんじゃぞ!!」
「あッAちゃ、……?、あめ?」
『離れるって言っても少しだけだから!また会えるよ!!絶対!!』
「……もし死んだりなんかしたら、絶対許さないから。あの世まで追うからね」
むぎゅ、と抱きついてきた善逸くん。
横から師範も抱きついてきて、少し涙が出てきそうになる。
二人の前で泣くのは嫌だから、すぐ離れて歩き出し、振り返らずに『行ってきます!』と再度大声を出した。
「「行ってらっしゃい!!」」
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菜々(プロフ) - ろくろさん» コメントありがとうございます!!一時期放置気味になってしまって申し訳ないです…。更新亀ですが、暖かく見守っていただけると嬉しいです!! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
ろくろ - 久々に見に来たら、沢山お話が追加されててすごく嬉しかったです!!!これからも楽しみにしてます!!! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 9582694087 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - るりさん» はい!!楽しみにしてます!!! (2020年10月19日 21時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
るり - 菜々さん» ありがとうございました! 出来次第こちらから連絡させていただきます (2020年10月19日 20時) (レス) id: 9e4d04db34 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - るりさん» 羽織は、桜の模様と決めています!全体的にピンク色の桜の花が広がっている感じです……! (2020年10月19日 18時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2020年2月16日 0時