ぶりっ子 番外編 8 ページ20
*
あ〜、嫌なことを思い出した。
怪我したとしても自分で応急処置とかしてるから全然蝶屋敷に行ってないけど、みんな今頃どうしてるかな。
……そういえば、ここから蝶屋敷って結構近いかも。
まあ別に見つかったとしても逃げるだけだけど。
ふと外を見れば、先程まで降っていた雨が弱まっていた。鬼が近くにいないのを確認し、洞穴を出て、少し歩く。
『近くに藤の紋の家ってあるのかな?』
「…どこに行く気ですか?探しましたよお嬢さん」
きょろきょろと周りを確認していると、背後から声がして、体が固まる。
この口調で分かる。さっき、私がまいたはずの鬼だ。……まだ、探してたのか。
「うん、やっぱり。先程の鬼殺隊員のお嬢さんですね?よかった〜、またあえて。若い女の子の肉が恋しくなって来た頃なので逃がしたくなかったんです」
『……』
「あっ、動かない方が良いですよ?
周りに強度の高い髪の毛を張ってきたので。もし動いたら輪切りになっちゃうかも?ふふっ、」
鬼にそう言われ止まるのと、髪の毛が頬に触れたのか頬に小さな傷ができるのは一緒だった。暗闇の中、髪の毛を避けて進むなんて器用なことは出来ない。
…やばいかも、これ。
逃げ足の速さだけは自信があるんだけどな。
こうして対策されちゃうとダメだ。…油断してたな。
見つかったこと、今まで無かったんだけど。
どうしようか迷っていると、目の前の鬼が可愛らしく口に指を当て、「その髪飾り……」と言いながら首を傾けた。
「ああっ、思い出しました!
『……………………は?』
カナエ姉さんを、知ってるの?
✿✿✿
※本編にこの鬼は出ません
鬼になりたての頃、胡蝶カナエに殺されかけたところを童磨に助けられた。
その場から立ち去る時に見た、カナエの妹らしき少女(しのぶ)をいつか殺そうと思っている。カナエに殺されかけたのが余程悔しかったらしい。
適わないと判断したらすぐ逃げる。
だが、強そうな者や自分を命の危険に晒した者(その血縁も然り)は死んでも忘れない。ずっと恨み続けるタイプ。(恐怖)(浮気したらアカンやつ)
童磨のことは、上弦だからという事もあるが弱い自分にアドバイスを沢山してくれたので尊敬している。強くなるために女を好んでたべる。
地味に胡蝶カナエに口調が似ている。
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菜々(プロフ) - ろくろさん» コメントありがとうございます!!一時期放置気味になってしまって申し訳ないです…。更新亀ですが、暖かく見守っていただけると嬉しいです!! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
ろくろ - 久々に見に来たら、沢山お話が追加されててすごく嬉しかったです!!!これからも楽しみにしてます!!! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 9582694087 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - るりさん» はい!!楽しみにしてます!!! (2020年10月19日 21時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
るり - 菜々さん» ありがとうございました! 出来次第こちらから連絡させていただきます (2020年10月19日 20時) (レス) id: 9e4d04db34 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - るりさん» 羽織は、桜の模様と決めています!全体的にピンク色の桜の花が広がっている感じです……! (2020年10月19日 18時) (レス) id: 01635a8a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2020年2月16日 0時