ぶりっ子、前世を思い出す ２ 【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ５３ ページ7

＊:



『………………1週間経っちゃったよ！！！』


目の前で咲き誇る藤の花たちを見て、私は叫んだ。
え、どういう事？？？カナヲちゃんに会ったあとの3日間、誰にも会わなかったよ？？

最後の方、ほとんど鬼が狩り尽くされてたから鬼に襲われることは無かったけど……。(多分イノシシ頭のおかげ)

善逸くんどころか炭治郎とかにも会わないってどういう事なの！！？あと一日長かったら多分私寂しさで死んでると思うよ！？


『…………まあ今日会えるよね…』


ま、まあ、森の中広かったし？？
会わなくてもおかしくないよね？？間違っても私以外死んでるとか……。うん、それはないな。

第一、私よりカナヲちゃんとかの方が強いし。

随分とおかしなことを考えるもんだと自分自身に呆れていると、後ろからドドド……と音がした。


｢Aちゃああああああああん！！！｣

『えっ……………(ｼｭﾊﾞｯ』

｢なんで逃げるのォ！！？｣

『いやごめん、ホントごめん。
あの時置いてったこと謝るからその刀しまって！？』

｢刀……？あ、これね！！｣

『嘘でしょ無意識だったの！！？』


後ろから迫り来る善逸くん(進撃の善逸)が、刀をしまったのを見て安心する。なんでも、ここに来る直前に鬼にあってしまったんだとか。

なんて悪運強いんだお前……可哀想に。(岩柱風)

良かった良かった。あの時ボインの鬼と二人きりにさせちゃったこと怒ってるのかと…。こっちもこっちでダブチの世話(？)大変だったんだけどね。


｢はああ、良かった〜！俺心配だったんだよ？
俺が死なないかとか、Aちゃん大丈夫かなとか、俺死ぬ前に結婚できるかなとか……｣

『通常運転だね！！』


最終選別開始一日目にして別れたのが原因か、善逸くんがベタベタとまとわりついてきてこれまで以上にうっとおしかったです。(後日談)

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