怖い時間�� ページ43
「真夏の夜にやることは1つですねぇ」
そう言って、タコ先生が俺らに見せた看板には······
【夏休み特別企画 ヌルヌル暗殺肝試し】
「「『暗殺······肝試し？』」」
肝試しって、あれのことだよな······？
暗い場所をペアで進んで、お化け見て驚いて、キャーキャー言う夏のイベント······
いや、もしかしたら俺が知らない別の意味の肝試しが──
「先生がお化け役を務めます。久々にたっぷり分身して動きますよぉ」
やっぱり、肝試しってそれしかねぇよな······
てか、それを今から皆と······
······絶対無理っ！！
絶対嫌だっ！！
「もちろん、お化けは殺してOK！！ 暗殺旅行の締めくくりにはピッタリでしょう」
内心無理だ嫌だと叫んでいる俺とは違い、皆はやる気満々。
「おもしろそーじゃん。昨日の晩、動けなかった分憂さ晴らしだ！！」
「えーでも、怖いのやだな〜」
「へーきへーき！！」
『······』
俺は少しずつ皆から距離を取る。
よし、逃げよう！！
肝試しとか──
「Aさん、逃げてはダメですよぉ」
『放せ、このクソダコ！！』
タコ先生は俺の腕に触手を絡めてきた。
俺は暴れるが、タコ先生は放さない。
「ヌルフフフ。意外な発見ですねぇ。Aさんが心霊系がダメだったとは」
『いいから放せ！！ 俺は不参加だ！！』
俺は肝試しだけはどうしてもダメだった。
だって、肝試しは······
「大丈夫大丈夫」
すると、カルマが俺の頭をポンと叩いた。
「Aちゃんは俺とペアだからね」
『それ、いつそんなの決まったんだよ！？』
まだペア分けしてなかったよな！？
「なに言ってんの？ こういうイベントは男女ペアが常識じゃん。だから、俺とペアになるのは必然的」
『······』
いつもの俺なら断る場面。
しかし、今回は強制参加の肝試し。
『お前、お化けとか平気？』
「もちろん」
カルマの目に嘘はない。
どうやら、痩せ我慢で言っている訳じゃなさそうだ。
『······なら、お前とペアでいい』
「あっれぇ？ 人にお願いする時はどうするのが正解なのかな〜？」
『············俺のペアに、なってください······』
俺はカルマに
(((いつもと立場が逆転してる！！)))
結局、俺はカルマとペアで肝試しをすることになった。
この時、俺らは気づいてなかった。
タコ先生のゲスい企みに······
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーるさん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。夜中になっても読んでいたなんて少し驚きました。 (6月10日 18時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる - 業がイケメンダァ！！！！好み。夜中の3時まで読んじゃうぐらい！（実話） (6月10日 17時) (レス) @page32 id: 9a5c8c0bcc (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。渚くんはとても優しいので、作者は好きです。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 高岡マジで最低。渚が夢主ちゃんのことも考えていて、優しすぎる！！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page38 id: 56bf4b609c (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 祝・お気に入り登録者100人！！！ 皆さん、ありがとうございました(^.^) (2023年1月15日 11時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月31日 13時
