大人の時間・2時間目�� ページ41
俺らはヘリで皆の所に戻って、もう大丈夫なことを伝えた。
皆はそれにほっとし、栄養剤を飲む。
ちなみに······
『おい、降ろせ』
「ダーメ。部屋まで運ぶから大人しくしてて」
『それくらい1人で行け──』
「いいから。てか、メッチャ絶叫してたけど、ノド痛い？ 売店でノドアメとか買ってこようか？」
『······ハチミツレモンの飲み物でいい。1階の自販機にあるからそれで』
「りょーかい」
(((珍しくAが素直になってる······)))
カルマとの会話を見て、皆がそう思っていたことを俺は知らない。
そのあと、それぞれがそれぞれの疲れで泥のように眠った。
そして、起きたのは次の日の夕方。
こんなに長い時間寝たのは初めてだ。
俺らは外を出て、夕日で輝く海を眺める。
『······綺麗な海だな』
俺はスマホで写真を撮る。
写真少ないけど、優希は喜んでくれるかな······
「おはよー、Aちゃん」
『おはよう、カルマ』
ちなみに、カルマを含め皆ジャージ。
かくいう俺も、長袖長ズボンのジャージ姿だ。
だって、もう夕方。
それにこっちの方がなんだかんだ楽だし。
「あそこに殺せんせーいるんだっけ？」
『そう。まぁ、ダメ元らしいけど』
カルマが指差したのは、海に浮かぶ巨大なコンクリートの塊。
あそこにタコ先生を閉じ込め、まわりを対先生弾で固めているそうだ。
まぁでも、成功はあまり期待できない。
だってタコ先生、エネルギーの結晶の1部爆破させるって言っていたし。
『てか、烏間先生は不眠不休で指揮してるんだぜ。すごくね？』
「すごいねー」
俺は知った。
"大人"にはたくさんの種類がいるということを。
烏間先生みたいにすごい大人。
イリーナ先生みたいに綺麗な大人。
殺し屋たちみたいに、仕事にしっかりした考えを持つ大人。
鷹岡みたいに、ああはなりたくない大人。
ほかにも、たくさん······
『大人になったら、俺も烏間先生みたいに強くなれるかな······』
結局、今回のミッションで俺は皆に迷惑をかけた。
足手まといにはならないと言ったくせに······
たとえ、鷹岡に飲まされたあの薬のせいだとしてもそれは変わらない。
すると、カルマが言った。
「ならなくていいよ。俺がAちゃんをずっと守るから」
『守る······？』
「そう」
そんなのことを言うカルマに、俺は······
『お断りだ』
はっきりと断ってやった。
大人の時間・2時間目�権�←大人の時間・2時間目�供�side:渚
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーるさん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。夜中になっても読んでいたなんて少し驚きました。 (6月10日 18時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる - 業がイケメンダァ！！！！好み。夜中の3時まで読んじゃうぐらい！（実話） (6月10日 17時) (レス) @page32 id: 9a5c8c0bcc (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。渚くんはとても優しいので、作者は好きです。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 高岡マジで最低。渚が夢主ちゃんのことも考えていて、優しすぎる！！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page38 id: 56bf4b609c (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 祝・お気に入り登録者100人！！！ 皆さん、ありがとうございました(^.^) (2023年1月15日 11時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月31日 13時
