島の時間�� ページ5
遊びに見せかけて、俺らは真剣だった。
計画通り暗殺ができるかどうか······綿密な現地をチェックして回る。
1つの班がタコ先生と遊んでいる間に、ほかの班が着々と準備を進める。
そして、決行の夜になった。
「いやぁ、遊んだ遊んだ。おかげで真っ黒に焼けました」
「「『黒すぎだろ！！』」」
歯まで黒いじゃねぇか！！
おかげで表情がまったくわかんねぇ。
「夕飯はこの貸し切り船上レストランで。夜の海を堪能しながらゆっくりたべましょう」
「······な、なるほどねぇ······まずはたっぷりと船に酔わせて戦力を削ごうという訳ですか」
「当然です。これも暗殺の基本の1つですから」
おお〜。
なんか磯貝が言うと、不思議とどんなセリフで決まってカッコ良く聞こえる。
そしてタコ先生は······
「実に正しい。ですが、そううまく行くでしょうか。暗殺を前に気合いの乗った先生にとって、船酔いなど恐れるに──」
「「『黒いわ！！』」」
カッコ悪っ！！
「そんなに黒いですか？」
「表情どころか、前も後ろもわかんないわ」
「ややこしいからなんとかして」
『これ、海外だったら強盗と間違われて撃たれるぞ』
「ヌルフフフ。お忘れですか、皆さん。先生には脱皮があることを。黒い皮を脱ぎ捨てれば······ホラ、元通り」
いつもの黄色いタコ先生に戻った。
「あ、月1回の脱皮だ」
「こんな使い方もあるんですよ。本来はヤバい時の奥の手ですが······あっ」
タコ先生ははっとした。
暗殺前に月1の奥の手を使ってしまったから。
「バッカでー。暗殺前に自分で戦力減らしてやんの」
「どうして未だに、こんなドジ殺せないんだろ」
······いけるかもしれない。
この日のために密かに訓練を重ねてきた。
計画はもちろん、仕込みもバッチリ。
今度こそ、タコ先生を殺せる······
そして結局、タコ先生は酔った。
気合いはどうした？
ちなみに、偏食が激しい俺は夕食のディナーをほとんど食べていない。
食べたのはパンとスープとデザートくらい。
ほかは全部カルマにあげた。
代わりにデザートのケーキくれたから満足。
酔ったタコ先生を連れて行った場所は、ホテルの離れにある、水上パーティールーム。
「さ······席につけよ、殺せんせー」
「楽しい暗殺の前に、まずは映画鑑賞から始めようぜ」
三村と岡島がそこで待っていた。
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーるさん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。夜中になっても読んでいたなんて少し驚きました。 (6月10日 18時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる - 業がイケメンダァ！！！！好み。夜中の3時まで読んじゃうぐらい！（実話） (6月10日 17時) (レス) @page32 id: 9a5c8c0bcc (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。渚くんはとても優しいので、作者は好きです。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 高岡マジで最低。渚が夢主ちゃんのことも考えていて、優しすぎる！！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page38 id: 56bf4b609c (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 祝・お気に入り登録者100人！！！ 皆さん、ありがとうございました(^.^) (2023年1月15日 11時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月31日 13時
