鷹岡の時間�検�side:渚 ページ35
僕とAさんは鷹岡先生に謝罪し、満足そうに笑った鷹岡先生がいいことを教えると言った。
「まず──」
『······っ！？ あ、あ"あ"あ"あ"っ！！！』
「「「っ！？」」」
Aさん！？
突然、Aさんが絶叫を上げて苦しみ始めた。
僕は地面にのたうち回るAさんに駆け寄る。
「Aさん！？ しっかりして！！」
『痛い痛い痛いっ！！！あ"あ"あ"あ"っ！！！』
痛い！？
どういうこと······！？
「あはははっ！！」
鷹岡先生はもがき苦しむAさんを指差し、笑った。
「タイミングバッチリだな」
「······Aさんになにを飲ませたんですか？」
多分、鷹岡先生が飲ませた怪しい液体が原因。
あれは一体······
「聴覚と視覚を奪う劇薬だ」
「えっ······」
視覚と聴覚を奪う······
じゃあ、Aさんはなにも見えないし、聞こえない状態······
「安心しろ。24時間以内に解毒薬を打てば、後遺症もなく元に戻る。まぁ、その間は地獄の苦しみが続くけどな」
苦しむAさんを見て、鷹岡先生は笑う。
「これで、俺も少しはスッキリしたな」
そう言って、治療薬の入ったスーツケースを持った。
「2つ目のいいことだ。あのウィルスで死んだ奴、全身デキモノだらけ。顔面がブドウみたいに腫れ上がってな。見たいだろ？ 渚くん」
まさかっ！！
鷹岡先生がスーツケースを投げた。
「やッやめろーッ！！」
──ドウゥゥン
爆発したスーツケース。
ガラスの破片と、治療薬であろう液体が地面に落ちる。
鷹岡先生は笑う。
「あはははははははは！！ そう！！ その顔が見たかった！！」
治療薬が······
僕はAさんと寺坂くんを見た。
このままじゃ2人が······
そして思い出すのは、ホテルで待機している皆の顔。
今もホテルで苦しんでいる皆も······
僕が呆然となる中、鷹岡先生は未だに笑っていた。
「夏休みの観察日記にしたらどうだ？ お友達の顔面が、ブドウみたいに化けてく様をよ。はははははははは」
なんで······
なんで、こんなことに······！？
「安心しな。お前だけはウィルスを盛ってない。なにせ、お前は今から······」
僕は地面に置いてあったナイフを手に取った。
「はーッはーッはーッはーッ」
息が苦しくなった。
怒りで目の前が真っ赤になった。
殺意が沸き上がってきた。
「殺······してやる······」
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーるさん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。夜中になっても読んでいたなんて少し驚きました。 (6月10日 18時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる - 業がイケメンダァ！！！！好み。夜中の3時まで読んじゃうぐらい！（実話） (6月10日 17時) (レス) @page32 id: 9a5c8c0bcc (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。渚くんはとても優しいので、作者は好きです。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 高岡マジで最低。渚が夢主ちゃんのことも考えていて、優しすぎる！！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page38 id: 56bf4b609c (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 祝・お気に入り登録者100人！！！ 皆さん、ありがとうございました(^.^) (2023年1月15日 11時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月31日 13時
