黒幕の時間�� ページ31
ようやく最上階まできた······
俺らは盗ったカードキーを使い、部屋に侵入。
部屋の中はただっ広く、遮蔽物が多かった。
烏間先生は俺らに合図を送る。
「「『······！！』」」
俺らは体育で習った"ナンバ"で歩く。
焦らず、ゆっくりと······！
黒幕までもうすぐ。
黒幕の近くには配線の付いたスーツケースがあった。
多分、あれがウィルスの治療薬。
スーツケースについた配線は大方爆弾。
そして、起爆のリモコンは黒幕の手元にある。
計画はあらかじめ決めてる。
まずは黒幕へと可能な限り近づく。
取り押さえる予定だが、もし気づかれたら烏間先生が黒幕の腕を撃つ。
今の烏間先生なら射撃も問題ないらしい。
腕を撃ち、黒幕が起爆のリモコンを取らせるのを遅らせる。
そして、同時に俺ら全員で襲いかかってガムテで拘束する。
(((焦った顔を見せてもらうぜ！！)))
こいつを捕まえれば、俺も皆も死なずに済む。
絶対に······
(((苦しんでる皆の前で謝らせる！！)))
こいつから治療薬をうば──
「かゆい」
「「『っ！！？』」」
え······！？
黒幕の声を聞いて、俺らは一斉に止まった。
「思い出すとかゆくなる」
黒幕はこちらを振り返らない。
ただ淡々と喋る。
この声は······
「でも、そのせいかな。いつも傷口に空気が触れるから······感覚が敏感になってるんだ」
すると突然、黒幕は大量の起爆リモコンを投げた。
はっ······？
「言ったろう。元々、マッハ20の怪物を殺す準備できてるんだ。リモコンだって超スピードで奪われないよう予備も作る」
前より邪気の孕んだ、聞き覚えのある声。
俺の体がウィルス関係なく震える。
なんで······なんで······！！
そんな中、烏間先生が怒りを含んだ声を出す。
「······連絡がつかなくなったのは、3人の殺し屋のほかに身内もいる。防衛省の機密費─暗殺に使うはずの金がごっそり抜けいて······俺の同僚が姿を消した」
黒幕がゆっくりと振り返る。
「どういうつもりだ、鷹岡ア！！」
黒幕は······顔に引っ掻き傷をたくさん作った鷹岡だった。
「悪い子たちだ······恩師に会うのに裏口から来るなんて。父ちゃんはそんな子に教えたつもりはないぞ」
『ヒッ······』
鷹岡の顔を見ただけ恐怖と嫌な過去が蘇ってくる。
すると、カルマが俺の手を握った。
カルマ······
「仕方ない。夏休みの補修をしてやろう」
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーるさん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。夜中になっても読んでいたなんて少し驚きました。 (6月10日 18時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる - 業がイケメンダァ！！！！好み。夜中の3時まで読んじゃうぐらい！（実話） (6月10日 17時) (レス) @page32 id: 9a5c8c0bcc (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。渚くんはとても優しいので、作者は好きです。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 高岡マジで最低。渚が夢主ちゃんのことも考えていて、優しすぎる！！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page38 id: 56bf4b609c (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 祝・お気に入り登録者100人！！！ 皆さん、ありがとうございました(^.^) (2023年1月15日 11時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月31日 13時
