女子の時間�� ページ22
俺らは6階へ向かう階段を上がる。
次に向かうのはバーフロア。
ただ律が言うには、VIPフロアに繋がる階段は店の奥にしかないらしい。
当然だが、階段前には警備員がいる。
こういう所は男子の警備が厳しいのが普通らしい。
なので······
「ここは、女子だけで行く必要があるね」
『片岡の意見にさんせー』
「だね」
「それしかないよね」
『てことで、行ってくるわ』
「「「えっ？」」」
俺の言葉に驚く皆。
『ん？ なんでそこに驚く？』
「いや、だって······お前の格好、どっからどう見ても男だろ」
吉田の言葉に皆が頷く。
「お前が行っても警戒されるだけだ」
「寺坂の言う通りだよ。Aちゃんは俺たちと一緒に待機」
カルマが俺の頭をポンポン叩くので、その手を払い落とす。
でも、俺は戦力になるし······
······あっ。
『なら、格好変えれば問題ないな』
そもそも、俺の服はパーカーにズボン。
不破だってそんな格好してるし、問題ない。
メッシュも今から行く場所なら通用するはず。
あとは······
俺は渚の手首を見た。
そこにあるのは複数の予備のゴム。
『渚、そのゴム1つ貸して』
「えっ？ う、うん」
俺はゴムを1つ受け取り、手早くサイドアップに。
ピアスはシンプルなのを1つだけ残し、ほかは外してポケットに。
目はいつもは切れ長く見えるように意識していたが、今回は大きく見えるように開く。
男らしく見えるように低い声を出していたが、それもなし。
あとは1人称と口調も変えれば······
『あー······あー············ねぇ、皆。これでいいよね？』
「「「············誰？」」」
『酷いなぁ。どう？ これなら
格好も口調も変えれば、俺は完全に女。
不本意だが、素材は良いので立ち振舞いさえ気をつけてれば問題ない。
俺の顔、中性的だから男装してても変態は少なからず寄ってくるんだよなぁ······
すると、カルマがスマホでパシャパシャと写真を撮る。
「すっげ！！ 完全に女じゃん。俺とのデートの時もそうすれば良かったのに」
『やるか。てか、写真撮るな』
俺は口調を戻し、カルマを睨む。
「······だが、女子だけで行かせる訳には」
烏間先生がそう言った。
「あーそれなら······こうすればいいんじゃない？」
カルマが渚を指差した。
「え？」
『······あー。なるほどね』
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーるさん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。夜中になっても読んでいたなんて少し驚きました。 (6月10日 18時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる - 業がイケメンダァ！！！！好み。夜中の3時まで読んじゃうぐらい！（実話） (6月10日 17時) (レス) @page32 id: 9a5c8c0bcc (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。渚くんはとても優しいので、作者は好きです。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 高岡マジで最低。渚が夢主ちゃんのことも考えていて、優しすぎる！！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page38 id: 56bf4b609c (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 祝・お気に入り登録者100人！！！ 皆さん、ありがとうございました(^.^) (2023年1月15日 11時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月31日 13時
