策謀の時間�� ページ3
俺たちは作戦を書いた紙をロブロさんに見せた。
「先に約束の8本の触手を破壊し、間髪入れずクラス全員で攻撃して奴を仕留める」
これが大まかな作戦だ。
すると、ロブロさんは作戦の紙を指差す。
「この最初の"精神攻撃"というのはなんだ？」
「まずは動揺させて動きを落とすんです。殺気を伴わない攻撃には······殺せんせー脆いとこあるから」
「この前さ、殺せんせーエ ロ本拾い読みしてたんスよ」
そんなことしてたのかよ······
「『クラスの皆さんには絶対内緒ですよ』······って、アイス1本配られたけど、今どきアイスで口止めできるわけねーだろ！！」
「「「クラス全員で、さんざんいびってやるぜ！！」」」
やる気がすごい······
「ほかにもゆするネタはいくつか確保してますから、まずはこれを使って追い込みます」
「残酷な暗殺法だ」
精神攻撃はロブロさんのお墨付きとなった。
とどめを刺す最後の射撃をするのは、千葉と速水。
うちのクラストップのスナイパーだ。
「A！！ 次、お前番だぞ」
『おー』
俺は銃を構え、揺れる風船を狙う。
──パァンパンッパン
どの風船も外れることなく撃てた。
俺は次の人と交代し、水分補給。
すると······
「良い腕前だ」
『ロブロさん······』
ロブロさんが俺にそう言った。
「だが、なぜ君の射撃の成績は真ん中辺りなんだ？ これほどの腕前ならもっと上だろう？」
『俺、動いている的じゃないと当たらないんです。それに動きの予測線がわかるだけで、射撃の腕はイマイチだから』
どっちかっていうと、ナイフの方が得意だ。
「珍しい才能だな······だが、それをどこで鍛えた？ 君は攻撃の予測に長けていると聞いている」
『この教室ですよ。暗殺していたら鍛えられたんです』
「5ヶ月ほどでそこまでできる訳ないだろ。それに······その左腕はどうした？」
『っ！？』
俺は思わず左腕を隠した。
この人、気づいている······？
「長年この仕事を携わると、注意して見ればわかる。うまい具合に隠しているようだが······」
『······これは俺自身の問題なので、絶対に誰にも言わないでください』
俺はそれだけ言い残してロブロさんから離れた。
大丈夫。
口止めしたし、あの人はいつもここにいる訳じゃない。
今は暗殺旅行に備えないと。
俺には時間がないんだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「暗殺教室」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーるさん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。夜中になっても読んでいたなんて少し驚きました。 (6月10日 18時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる - 業がイケメンダァ！！！！好み。夜中の3時まで読んじゃうぐらい！（実話） (6月10日 17時) (レス) @page32 id: 9a5c8c0bcc (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。渚くんはとても優しいので、作者は好きです。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 高岡マジで最低。渚が夢主ちゃんのことも考えていて、優しすぎる！！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page38 id: 56bf4b609c (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 祝・お気に入り登録者100人！！！ 皆さん、ありがとうございました(^.^) (2023年1月15日 11時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月31日 13時
