プロの時間・2時間目�� ページ13
俺たちは崖を登っていく。
その中でも岡野は身軽で、ひょいひょいと登っている。
さすがは元体操部。
俺らも体育の授業でやったクライミングを活かし、崖を登る。
裏山に比べたら登りやすいな。
それに比べて······
「キャー揺れる！！ もっと静かに登りなさいよ！！ カラスマ！！」
甲高い悲鳴を上げ、烏間先生におぶられるイリーナ先生。
ニヤニヤと笑う、袋に入ったままのタコ先生。
そんな2人を背負って登る烏間先生。
ご苦労様です。
『教師3人中、動けるのが1人って······』
「······つうか、ビッチ先生はなんでついてきてんだ？」
「留守番とか、除け者みたいで嫌なんだって」
理由、しょうもな。
「フン。足手まといにならなきゃいいけどな」
寺坂、言い過ぎ······いや、それも仕方ないか。
烏間先生の背中で騒ぐイリーナ先生を見てれば、そう言いたくなる気持ちもわかる。
俺もそうならないよう気をつけよう。
「Aちゃん、体調は平気？ 落ちないでよ」
『ああ。てか、お前も落ちるなよ』
こうして、俺らは誰1人落ちることなく登り切った。
「[この扉の電子ロックは私の命令で開けられます。また、監視カメラも私たちを写さないよう細工できます]」
そんなこともできるのかよ······
「[ですが、ホテルの管理システムは多系統に分かれており、すべての設備を私1人で掌握するのは不可能です]」
「······さすがに厳重だな。律、侵入ルートの最終確認だ」
「[はい。私たちはエレベーターを使用できません。フロントが渡す各階ごとの専用ICキーが必要だからです。従って階段を登るしかないのですが······その階段もバラバラに配置されており······最上階までは長い距離を歩かなくてはなりません]」
「テレビ局みたいな構造だな」
『あったしかに。テレビ局って、テロに占拠されないために複雑に設計してるんだよなぁ』
「······詳しいな、A」
俺の言葉に千葉が驚いている。
ヤベッ······
『······ほ、本で読んだことがあるんだ。とにかく、悪い客たちが愛用する構造をしているな』
「行くぞ。時間がない。状況に応じて指示を出すから見逃すな」
俺らはホテルに侵入。
そして······侵入早々、難所にぶつかった。
ロビーだ。
それも、大量の警備付きの。
律が見せたマップだと、このロビーを通らないと上には行けない構造になっている。
非常階段すぐそこだけど、警備が多い······
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーるさん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。夜中になっても読んでいたなんて少し驚きました。 (6月10日 18時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる - 業がイケメンダァ！！！！好み。夜中の3時まで読んじゃうぐらい！（実話） (6月10日 17時) (レス) @page32 id: 9a5c8c0bcc (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。渚くんはとても優しいので、作者は好きです。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 高岡マジで最低。渚が夢主ちゃんのことも考えていて、優しすぎる！！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page38 id: 56bf4b609c (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 祝・お気に入り登録者100人！！！ 皆さん、ありがとうございました(^.^) (2023年1月15日 11時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月31日 13時
