伏魔の時間�� ページ11
良い方法？
「病院に逃げるより、大人しく従うよりは。律さんに頼んだ下調べも終わったようです。元気な人はきてください。汚れてもいい格好でね」
『············りょーかい』
俺は立ち上がる。
すると、カルマが俺の腕を掴む。
おい、放せ。
「殺せんせーの話聞いてたの？ 元気な人だよ。げ・ん・き・な！！ 病人は大人しく寝ててよ」
『それくらいわかってる』
正直、このまま寝たい。
だるくて熱いこの体を動かすのは、かなりの体力を使う。
でも······
『さっきの電話からして、俺らの行動は筒抜けだ』
犯人は俺が感染して苦しんでいると電話で言っていた。
最悪、どっかにカメラが仕掛けられている可能性がある。
『タコ先生が俺らになにをさせるのかは知らないけど、俺がここで寝てるのがバレたら犯人を刺激する。だから行くしかない』
「「「······」」」
皆、なんとも言えない顔をする。
犯人を刺激させる訳にはいかない。
でも、俺は感染している。
カルマは厳しい声と言葉を言った。
「その状態で行けると思うの？ 言っとくけど、足手まといはいらないから。いても迷惑」
『······フッ。わかってるよ。俺だって、お前らの足手まといになる気はさらさらねぇ』
俺はカルマの手を振りほどく。
『竹林、1杯もらうぞ』
「え？」
竹林が用意した氷水をバケツ1杯分をもらう。
そして······それを頭からかぶった。
「「「っ！！？」」」
冷たい水と固い氷が俺の頭に直撃する。
突然の俺の行動に皆が驚く。
それはもちろん、カルマも。
「ちょっ······バカなの！？」
カルマがハンカチでビショビショになった俺の髪を拭く。
俺はニヤリと笑い、カルマを見る。
『あー冷てぇし、氷が当たって痛い······でも、おかげで目が覚めた。あとは気合いで動ける』
結局、人間最後は気合い次第。
あとで反動は来るけど、人間の体は以外と無理ができる。
しかし、カルマはそれでも首を縦に動かさない。
「それでもダメだから」
『······じゃあ、今から海に入ってさらに体温下げて来るから』
海に向かおうとする俺をカルマが手を掴んで止めた。
『どうする、カルマ？』
「············はぁ。わかった。でも、ほんっとーにヤバくなったら言ってよね。わかった？」
『了解』
「あと、風邪引かれたら困るから今すぐ着替えてきて」
『ああ』
俺は1度着替えてから皆と一緒について行った。
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーるさん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。夜中になっても読んでいたなんて少し驚きました。 (6月10日 18時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる - 業がイケメンダァ！！！！好み。夜中の3時まで読んじゃうぐらい！（実話） (6月10日 17時) (レス) @page32 id: 9a5c8c0bcc (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。渚くんはとても優しいので、作者は好きです。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 高岡マジで最低。渚が夢主ちゃんのことも考えていて、優しすぎる！！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page38 id: 56bf4b609c (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 祝・お気に入り登録者100人！！！ 皆さん、ありがとうございました(^.^) (2023年1月15日 11時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月31日 13時
