終業の時間・1学期�� ページ45
期末テストが終わり、あっという間に終業式。
だけどその前に、俺らはやるべきことがある。
「おお〜。やっときたぜ、生徒会長サマがよ」
浅野を含む五英傑たちがやってきた。
「なにか用かな。式の準備でE組に構う暇なんてないけど」
「おーう。待て待て。なにか忘れてんじゃねーか？」
寺坂が浅野を煽る。
五英傑たちもかなりイラついているようだ。
「浅野、賭けてたよな。5教科を多く取ったクラスが1つ要求できるって」
『要求は俺がL○NEしただろ。あれでいいよな？ まぁ、ダメなんて言わせないけど』
「くっ······」
人間、悔しすぎるとマジで言葉が出なくなるんだな。
「5教科の賭けを持ち出したのはてめーらだ。まさか、今さら冗談とか言わねーよな。なんならよ。5教科の中に家庭科とか入れてもいいぜ。それでも勝つけどな。ヘッヘッヘッ」
寺坂組─家庭科トップの4人がさらに煽る。
つーか、そろそろやめてあげろよ。
ちょっと······いや、かなりスッキリするけど、そろそろヤバイ。
こいつらは学力同様、プライドの高さもトップクラスなんだし。
「······わかっている。だが······」
すると、浅野が俺の方へ近づいてきた。
あー。
「A。君は僕との勝負に今回も負けた」
やっぱ、都合良く忘れてくれねぇよな。
『はいはい。なにがお望みですか、浅野サマ？』
浅野の総合点は491点。
対して、俺は487点。
今回は4点差で負けた。
だから俺は中間の時同様、次のテストまで浅野の命令を聞かないといけない。
さて、どんな命令がくるんだろうか。
まぁ、こいつなんだかんだ俺に甘いから楽な命令──
「今ここで名前で呼べ。そして、これからもそうしろ」
『はい？』
名前？
「いい加減、名字呼びをやめろ。僕も昔みたいに"A"と呼ぶ」
『ということは······』
「覚えているはずだろ。昔······ここの入学説明会の日まで、君が僕のことをなんて呼んでいたか」
忘れてはないけど、それを今？
言いたくねぇ······
「ほら、これくらいの命令は従えるだろ」
『······』
こんな奴、さっさとハゲればいい······！！
俺は心の中で浅野の頭を呪う。
「A」
『············くん······』
「聞こえないぞ」
『······っ！！
「ああ」
浅野─シュウくんは、なぜか少しだけ機嫌を良くした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「暗殺教室」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羽衣瑠璃(プロフ) - めいさん» めいさん、コメントありがとうございます。そう言ってもらえるととても嬉しいです。こちらこそ、読んでくださりありがとうございます。 (6月10日 9時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
めい - 業と夢は最高です！夢好きのユートピアです！本当にありがとうございます！！！！ (6月9日 23時) (レス) @page19 id: b6e4cc6331 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん» 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん、コメントありがとうございます。これからも更新頑張ります！ (2022年12月29日 15時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 更新頑張って下さい！！！！！ (2022年12月29日 14時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。カルマくんの想いが早く届くといいんですけどww (2022年12月22日 7時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月13日 19時
