実行の時間�� ページ22
「そうだ、A。君に話があるんだ」
シロがAさんの方を見る。
Aさんは怪訝そうな顔をした。
『話？ まさか、イトナが助けたから今回の作戦が失敗したと言いたいのか？ それとも、救助代の請求か？』
「そんなことしないよ······どうだい？ 私と一緒にこないかい？」
「「『えっ······！？』」」
この言葉に僕らは全員驚いた。
「君は才能に溢れた人材だ。絶対音感。相手の動きの正確に予測する才能。それをうまく利用する身体能力と、体運びのセンス。私の所に来れば、それを最大にまで引き出せる」
シロがAさんに近づいて、手を伸ばした。
Aさんは······
『断る』
その手を叩き落とした。
「報酬も出る。君が殺せんせーを殺せたら賞金は山分けだ」
『それでも断る。俺はお前に身売りする気はないんでね』
「だが、君は急ぎでお金が必要のはずだ。たしか······5000万円だったかな」
『っ！？』
Aさんの目が見開く。
「君のことは調べさせもらった。あの誘拐事件はもちろん、家族構成。経歴。そして、
『黙れっ！！ 余計なことを言うな！！ そしてプライバシーというものを一から学んでこい！！』
Aさんはシロをキッと睨む。
そして、冷たい低い声で言った。
『あと、俺の弟に手を出してみろ。冗談抜きで殺すぞ』
「フフ。怖い怖い。まぁ、ここは引こう。帰るよ、イトナ」
「······フン」
こうして、イトナとシロは帰っていった。
「ふぃーっ。なんとか追っ払えたな」
「良かったねー、殺せんせー。私たちのおかけで命拾いして」
「ヌルフフフ。もちろん、感謝してます。まだまだ奥の手はありましたがねぇ」
このあと、カルマくんは寺坂くんも皆によって沈められた。
寺坂くんはかなり乱暴だけどクラスに馴染んできた。
僕もカルマくんも皆も、そのことが内心嬉しくて······
その時、クラス全員が見落としていたんだ。
水なんかよりもっと大きな、殺せんせーの弱点を。
「そういえばさ、Aちゃん。急ぎで5000万円必要って、どういうこと？」
『······実は、家のローンがあと5000万くらいあるんだけど、うち今ちょっとピンチでさ。だから、絶対に賞金を手に入れる。家族の助けになりたいからな』
中村さんの質問にAさんはそう答えた。
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羽衣瑠璃(プロフ) - めいさん» めいさん、コメントありがとうございます。そう言ってもらえるととても嬉しいです。こちらこそ、読んでくださりありがとうございます。 (6月10日 9時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
めい - 業と夢は最高です！夢好きのユートピアです！本当にありがとうございます！！！！ (6月9日 23時) (レス) @page19 id: b6e4cc6331 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん» 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん、コメントありがとうございます。これからも更新頑張ります！ (2022年12月29日 15時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 更新頑張って下さい！！！！！ (2022年12月29日 14時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。カルマくんの想いが早く届くといいんですけどww (2022年12月22日 7時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月13日 19時
