信じる時間�供�side:渚 ページ2
「昨日だったかな。下校中のAちゃん見つけたんだけど、やけに物陰とか後ろとか気にして歩いていたんだよね」
「そうなんだ」
たしかに、最近のAさんは様子がおかしい。
時々挙動不審になるし、誰かのスマホの音に過敏に反応する。
それにあれほどやっていた勉強もしないで、休み時間の度に誰かに電話をかけている。
しかも今日なんて遅刻してきた上、葉っぱや木屑などを頭や制服に付けて登校してきた。
皆が驚く中、Aさんは······
『冒険をしたくて裏山の道なき道を進んだんだよなぁ。で、そのまま迷った』
と、そう平然に言って授業を受けた。
「さすがに、冒険したくて裏山の道なき道は通らないと思うけど······」
僕の言葉に杉野が頷く。
「だよな。あのAが朝っぱらからそんなバカなことするか？ 岡島とかじゃあるまいし」
「杉野、岡島くんに少し失礼じゃ······」
さすがの岡島くんでもそんなことはしないよ。
······多分。
「それに、最近は休み時間の勉強とかしてないよね。前までだったらしてたけど」
「なんか、電話で『ゆうき』とか男の名前出してたけど······Aに限って浮気とかする？」
そもそも、まだ2人は付き合ってないよ。
「ほんと、最近のAちゃんはなに考えて──」
『ふざんな！！』
ん？
Aさんの声······
聞こえたのは、通りかかったすぐそこの公園。
そこにはAさんと見知らぬ男子がいた。
前髪が長く、少し暗そうな印象を与える男子はAさんに一方的に怒鳴られている。
学ランをきているから、他校の生徒かな。
でも、なんでAさんは怒鳴って······
え？
突然、Aさんが男子の胸倉わ掴んだ。
『とにかく、早くそれを渡せ！！ ほらっ！！』
胸倉を掴まれている男子はなにやら必死で抵抗をしている。
すると、Aさんは男子の手からスマホを奪った。
そして、男子を地面に放り投げると······
「「「えっ」」」
バキッとローファーの踵部分でスマホを踏みつけた。
何度も何度も。
しかも、仕上げとばかりにその上から水筒の水をかけた。
「ああっ！？ 僕のスマホがっ！！」
『今回はこれで勘弁してやる。でも、また俺の前に現れてみろ。そしたらこれ以上のことしてやるから』
そう言ってAさんは走って公園を出て行った。
僕らは呆然とする。
今、なにが起こったの······？
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羽衣瑠璃(プロフ) - めいさん» めいさん、コメントありがとうございます。そう言ってもらえるととても嬉しいです。こちらこそ、読んでくださりありがとうございます。 (6月10日 9時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
めい - 業と夢は最高です！夢好きのユートピアです！本当にありがとうございます！！！！ (6月9日 23時) (レス) @page19 id: b6e4cc6331 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん» 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん、コメントありがとうございます。これからも更新頑張ります！ (2022年12月29日 15時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 更新頑張って下さい！！！！！ (2022年12月29日 14時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - lokilokiさん» lokilokiさん、コメントありがとうございます。カルマくんの想いが早く届くといいんですけどww (2022年12月22日 7時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年12月13日 19時
