まさかの時間�� ページ4
昼休み。
イトナの机には大量の甘いお菓子やパンが載っている。
俺は数学の勉強中。
「すごいいきおいで甘いモン食ってんな。甘党な所は殺せんせーと同じだ」
「表情が読みづらい所とかな」
全然集中できねぇ······
俺は諦めて勉強をやめる。
「おい、A。食うか？」
『はい？』
「お前は痩せすぎだ。俺が殺す前に死なれたら困る」
誤解のないよう言うが、俺は死ぬほどで痩せてはいない。
『ふーん。じゃ、遠慮なく』
(((もらうのかよ！！)))
イトナの机からチーズケーキとプラスチックのフォークを取る。
俺は食が細く、偏食が激しい。
まぁ、好物のケーキなら食べられるだろう。
······あー美味い。
「兄弟疑惑で皆やたら私と彼を比較します。ムズムズしますねぇ。気分直しに今日買ったグラビアでも見ますか。これぞ、大人のたしなみ」
タコ先生はそう言って不潔······グラビア雑誌を出した。
さすがに兄弟でもこれは······
『はっ？』
なんとイトナも同じ雑誌を、しかも同じページを開いていた。
(((巨乳好きまでおんなじだ！！)))
これを見た岡島は立ち上がって言う。
「······これは、俄然信憑性が増してきたぞ」
「そ、そうかな、岡島くん」
「そうさ！！ 巨乳好きは皆兄弟だ！！」
「3人兄弟！？」
『······不潔3兄弟』
俺はケーキ(2個目)を食べる。
今度はイチゴのショートケーキ。
『あっ！』
「これ以上食べたら太るよー。まぁ、そしたらちょどよくなるからいいんだけとさ」
『なら返せ！』
しかし、ケーキをカルマに奪われる。
「ほんと、ケーキ好きだよね。子供舌」
『その言葉、そっくりそのまま返すぞ』
それ、特大ブーメランだからな。
イチゴ煮オレが好きな奴には言われたくない。
『とにかく、ケーキ返せ』
つーか、それ食いかけだし。
「今度、帰りにケーキ買ってあげるから」
『はぁ？ 別に──』
「ちなみに2つ。なんなら、アイスケーキにする？」
『······ならいい』
(((いいのかよ！！)))
優希の分があるならそっちの方がいい。
それにアイスケーキはきっと大喜びする。
「チョロい······」
『なんか言ったか？』
「別にィ」
『そっか』
······にしても、本当にこいつらは兄弟なのか？
イトナはあの身のこなしを除けば普通の人間。
それにタコ先生は兄弟だと知らない。
謎は深まるばかりだった。
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羽衣瑠璃 - 空織さん» 空折さん、コメントありがとうございます。今日は更新する予定なので、楽しみにしていてください。 (2022年12月10日 16時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
空織 - 焦らずに更新してください。つづきまってます (2022年12月10日 10時) (レス) @page43 id: d73f191881 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 空折さん» 空折さん、コメントありがとうございます。これからも楽しんでもらえるよう、頑張って更新していきます。 (2022年12月6日 17時) (レス) @page2 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
空折 - 面白かったです！続き待ってます！ (2022年12月6日 17時) (レス) @page32 id: 923c669e71 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 綾崎さん» 綾崎さん、コメントありがとうございます。誤字報告助かります。ありがとうございます！ (2022年12月5日 22時) (レス) @page32 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年11月23日 20時
