まさかの時間�� ページ3
イトナの言葉は衝撃的だった。
(((この人と、このタコが、兄弟！？)))
嘘だろ！？
タコと人間って、生物学上いけるのか！？
「兄弟同士小細工はいらない、兄さん。お前を殺して俺の強さを証明する。時は放課後。この教室で勝負だ」
イトナが嘘を言ってる目には見えない。
マジで······？
「今日があんたの最後の授業だ。こいつらにお別れでも言っておけ」
イトナは破壊した壁まで行く。
すると出て行く直前、くるりと振り返り俺をじっと見た。
「A。あのあと、なにもなかったか？」
『あ、ああ』
いきなりの質問に俺は驚きながらも答える。
まさか、俺を心配していたのか······？
「ならいい。お前も、俺が殺すからな」
そう言って、イトナは出て行ってしまった。
自分の手で殺したいから心配したのか······
まぁ、そっちの方が楽だからいいけど。
イトナが出て行き、皆がタコ先生に問いただす。
「ちょっと先生、兄弟ってどういうこと！？」
「そもそも、人とタコで全然違うじゃん！！
「いっ······いやいやいや！！ まったく心当たりありません！」
本当か？
俺らは疑いの目を向ける。
「先生、生まれも育ちも1人っ子ですから！！ 両親に『弟がほしい』ってねだったら······家庭内が気まずくなりました！！」
(((そもそも、親とかいるのか！？)))
······うん。
タコ先生の親とか想像できねぇ。
じゃあ、なんでイトナという弟がいるんだ？
まさか······
『······もしかして、本当の兄弟じゃなくて······』
「Aさん！？ 信じて──」
『異母兄弟か、異父兄弟か！？ それか義兄弟か！？』
「くれるんです······はい？」
感動していたが、俺のこの言葉にマヌケな声を出すタコ先生。
俺は小さく何度も頷く。
『あー······まぁ、家庭事情は人それぞれだよな』
タコも人間も関係ないんだ。
恋や愛なんて、やろうと思えば種族の壁を越えられるんだろう。
『浮気や離婚や再婚なんて珍しくも──』
「ありませんからね！！」
違うのか？
じゃあ、なんで······？
「てか、Aちゃん」
『ん？』
「イトナくんといつ知り合ったの？」
『あ······』
これは面倒ごとがが起きる前兆。
俺は······
『······俺、早退します！！』
教室を出ようとした。
「逃がす訳ないでしょ！！」
『はーなーせー！！』
このあと、カルマから根掘り葉掘り聞き出された。
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羽衣瑠璃 - 空織さん» 空折さん、コメントありがとうございます。今日は更新する予定なので、楽しみにしていてください。 (2022年12月10日 16時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
空織 - 焦らずに更新してください。つづきまってます (2022年12月10日 10時) (レス) @page43 id: d73f191881 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 空折さん» 空折さん、コメントありがとうございます。これからも楽しんでもらえるよう、頑張って更新していきます。 (2022年12月6日 17時) (レス) @page2 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
空折 - 面白かったです！続き待ってます！ (2022年12月6日 17時) (レス) @page32 id: 923c669e71 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 綾崎さん» 綾崎さん、コメントありがとうございます。誤字報告助かります。ありがとうございます！ (2022年12月5日 22時) (レス) @page32 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年11月23日 20時
