転校生の時間・2時間目�� ページ2
いつものように本校舎に呼び出され、俺は遅れてE組にきた。
今日は転校生が来る。
まさか、イトナじゃないよな······？
俺は一抹の不安を抱えながら教室へ······
『うわっ！？ なんで壁が破壊されてんだよ！？』
なぜか教室の壁は1部破壊されていた。
そして、俺の隣の席には昨日助けてもらったイトナ。
そしてタコ先生の近くにはどう見ても怪しい、全身白ずくめの大人がいた。
教室はまさにカオス。
てかやっぱり、お前暗殺者だったのかよ。
よし。
面倒だし、他人のフリを──
「Aか。昨日ぶりだな」
『······あ、ああ、そうだな。イトナ』
はい、アウトー。
お前もなんで話しかけるのかなぁ。
できれば他人のフリをしてほしかった。
「A、お前はこのクラスで1番強い。こいつよりも······」
イトナはカルマを指差して言った。
おいおい······
これ以上面倒なことが起こそうな要因を作るな。
『俺がカルマよりも？ 俺、こいつみたいにケンカもしないし、ヤンキー狩りもしねぇぞ』
「それでもお前の方が強い······だが、不思議だ。なぜ、お前はその強さを隠す？ それに······なんでそんな格好をする？」
遠回しに男装の理由を聞かれた。
この顔で女だと面倒なことになるから。
でも、1番の理由は別に存在する。
だけど、俺はそれを誰にも言う気はない。
言えば、芋づる式に俺の過去が知られるからだ。
『······別にいいだろ。それに、俺はこの格好が好きなんだ。女の格好よりこっちの方が楽だし』
「そうか······俺はいつか、本気を出したお前を殺す。俺より強いかもしれないからな」
まさかの殺害予告に俺はできるだけ冷静な態度を取る。
『ふーん。殺れるもんなら殺ってみれば？』
(((なんで挑発するんだよ！？)))
『生命保険、いくら下りるっけ？』
(((気にするとこそこかよ！！)))
俺は本気出す気ねぇから、どうせ殺られない。
「だが、まず殺したいのは······殺せんせー。あんただ」
イトナはタコ先生の方へ行く。
タコ先生は笑っていた。
「強い弱いとはケンカのことですか。イトナくん？ 力比べでは先生と同じ次元には立てませんよ」
「立てるさ。だって俺たち、血を分けた兄弟なんだから」
はっ······？
俺らはイトナの発した言葉に驚愕した。
「「『き、き、き、き、き、兄弟ィ！？』」」
教室に俺らの声が響いた。
「負けた方が死亡な、兄さん」
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羽衣瑠璃 - 空織さん» 空折さん、コメントありがとうございます。今日は更新する予定なので、楽しみにしていてください。 (2022年12月10日 16時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
空織 - 焦らずに更新してください。つづきまってます (2022年12月10日 10時) (レス) @page43 id: d73f191881 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 空折さん» 空折さん、コメントありがとうございます。これからも楽しんでもらえるよう、頑張って更新していきます。 (2022年12月6日 17時) (レス) @page2 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
空折 - 面白かったです！続き待ってます！ (2022年12月6日 17時) (レス) @page32 id: 923c669e71 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃 - 綾崎さん» 綾崎さん、コメントありがとうございます。誤字報告助かります。ありがとうございます！ (2022年12月5日 22時) (レス) @page32 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年11月23日 20時
