仕返しの時間�� ページ41
昨日に引き続き、今日も雨。
ただでさえ気分がどんよりする上、今朝から優希が熱を出しているから余計に最悪。
優希は大丈夫か。
本当は学校休んで看病したかったけど、優希本人がそれを許さない。
とりあえず、なにかあったらすぐに電話するようには言ったけど······
放課後、優希の好きなアイス買って帰ろう。
優希はたしか、前に買ってあげたコンビニ限定のやつが好きだったな。
「Aさん」
『ん？』
放課後、俺はタコ先生に呼び止められた。
「このあと予定はありますか？」
『あるけど』
「ならいいです」
一体、なに？
俺はそんなことを考えながらコンビニへ向かう。
······が、ほしいアイスの売り切れが続く。
今日は運が悪いなぁ。
次の店でなかったら、別のアイスにして帰ろう。
『あった······！』
なんとか目当てのアイスを見つ─
「あんた男でしょ！！ レディーに譲りなさいよ！！」
「誰がレディーだよ！！ 昨日、浮気したくせに！！」
「はぁ！？ 今それを持ち出すの！！」
『えっ？』
コンビニで取っ組み合いのケンカをするのは、瀬尾と土屋。
しかもずぶ濡れ。
コンビニの店員も慌てるし、ほかの客は迷惑そう。
······まさか！！
俺はアイスを買わず、急いでコンビニを出る。
そこには案の定、タコ先生と皆がいた。
「······うん。そう思うよ、殺せんせー──」
『お前ら！！ なにしてんだよ！！』
俺を見て驚く皆。
そのあと、俺は昨日の屈辱を仕返ししたという説明を受けた。
俺は頭を抱えた。
『なにやってんだよ。これであの2人がE組行きになったらどうする？』
「「「あっ······」」」
考えてなかったのかよ！！
「Aさん、どうしましょう······」
『貸し1な、タコ先生』
俺は浅野に電話をかけた。
「[A、どうした？ 電話なんて珍しいな]」
『頼みがあるんだ』
「[僕にできることなら]」
『実は、瀬尾とC組の土屋がコンビニでケンカ中だから、回収&E組行きにならないようによろしく』
「[······もう1度言ってくれ]」
『瀬尾と土屋がコンビニでトイレの順番争いで取っ組み合い』
「[······僕は疲れているのか]」
『気持ちはわかる。とにかく、生徒会長としてきてほしい』
そのあと俺は浅野を呼んで、なんとか穏便に済ました。
お詫びとしてタコ先生にアイスを買ってもらったので、まぁ良しとしよう。
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーる。さん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。そう言ってもらえるととても嬉しいです。 (6月10日 9時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - ！さん» ！さん、コメントありがとうございます。まだ続きがありますので、読んでくれると嬉しいです (6月10日 9時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
！ - 続きをお恵みくださいm(_ _)m (6月9日 22時) (レス) @page29 id: b6e4cc6331 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる。 - 心臓が死にそう！！！最高です！本当に！世界中の夢好きを堕としにくる作品です！ (6月9日 22時) (レス) @page28 id: b6e4cc6331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年10月24日 21時
