旅行の時間�� ページ17
タコ先生が遅れるというハプニングがあったが、修学旅行は無事にスタートした。
つーか皆、かなり驚いていたよな······
まぁ、それも当然か。
入学した時点で男装してたし。
ほかの校外行事は家庭事情で休まないといけなかったから、制服のスカートをはくのは今回が初めて。
俺は慣れないスカートとタイツにため息を吐く。
理事長からの条件がなかったら、絶対にはかなかったのに。
これがあるから、修学旅行が少し憂鬱だったんだよ。
そして今、俺をさらに憂鬱にさせることが起きていた。
『······おい、バカルマ。なにしてんだよ』
「楽しいよ〜」
『お前が楽しいか聞いてんじゃねぇ！！ なんで俺を膝に乗せるんだよ！！』
現在進行形で俺はカルマの膝の上に座っていた。
理由は俺たちの班が7人班で、1人だけ余るから、と······
『俺だけ別の座席に行けばいいだろ！！』
「Aちゃんがいないとつまんないでしょ。あっ俺上がりー」
『知るか！！ なにのんきにトランプしてんだよ！！』
移動だけで俺のHPがガリガリと削られていく。
疲れる······
「ね、皆の飲み物買ってくるけどなに飲みたい？」
「あ、私も行きます」
「私も！」
『俺も行く！！』
逃げ出すチャンス！！
俺はカルマから一時的だが逃げることができた。
「あ、ごめんなさい」
『······』
神崎が誰かとぶつかる。
その時、俺は見ていた。
神崎にぶつかった1人の男。
そいつが神崎から手帳を掏ったのを。
相手は柄の悪そうな男たち。
······面倒なことはごめんだ。
気づかなかったフリをしよう。
「楽しみだね。京都」
「うん！」
『だな』
このあと、俺はこの判断を心底後悔することになる。
side:不良たち
「あれ、どこの学校よ？」
「前の方のグリーン車にも同じ制服たくさんいたぜ」
「椚ヶ丘の······多分中学だな」
「ほぇーッ。頭の良い坊っちゃん嬢ちゃんばっかのとこじゃん」
「しかもよ、イケてなかった、ぶつかった女。知的っつーの？ そんな感じ」
「それと、俺らをチラ見していた女。あれ、かなり綺麗な顔してたぜ」
「耳にピアスメッチャ付けてたし、実は俺らと同じ人種じゃね？」
「······なぁ、あの娘らに京都で勉強教えてやろうぜ。バカってさぁ、実はケッコーなんでも知ってんだぜ」
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーる。さん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。そう言ってもらえるととても嬉しいです。 (6月10日 9時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - ！さん» ！さん、コメントありがとうございます。まだ続きがありますので、読んでくれると嬉しいです (6月10日 9時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
！ - 続きをお恵みくださいm(_ _)m (6月9日 22時) (レス) @page29 id: b6e4cc6331 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる。 - 心臓が死にそう！！！最高です！本当に！世界中の夢好きを堕としにくる作品です！ (6月9日 22時) (レス) @page28 id: b6e4cc6331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年10月24日 21時
