旅行の時間�機�side:渚 ページ14
それは、中間テストがなんとか終わったあとのことだった。
「渚、班の人数そろった？ 決まったら、学級委員の私か磯貝くんに伝えてね」
片岡さんの言葉に僕は首を傾げる。
「······班？」
「忘れたの？ 来週の修学旅行のよ」
茅野が京都のパンフレットを見せてくれた。
そうだった！
来週から2泊3日の修学旅行があるんだった。
「まったく······3年生も始まったばかりのこの時期に。総決算の修学旅行とは片腹痛い。先生、あまり気乗りしません」
「「『ウキウキじゃねーか！！』」」
殺せんせーの荷物はとても多かった。
テストの次は修学旅行。
暗殺教室でも、行事の予定は目白押しだ。
そのあと、僕は班決めのためカルマくんに声をかけた。
「カルマくん！ 同じ班なんない？」
「ん。オッケ〜」
「ええー。大丈夫かよ、カルマ。旅先でケンカ売って、問題になったりしないよな？」
「へーきへーき」
杉野の言葉にカルマくんは1枚の写真を見せた。
そこには笑うカルマくんと、身分証明を出している男女2人。
しかも、男の方はかなりボコボコにされていて······
「旅先のケンカはちゃんと目撃者の口も封じるし、表沙汰にはならないよ」
「おい······やっぱやめようぜ。あいつ誘うの」
「うーん······でもまぁ、気心知れてるし」
大丈夫だよ······多分。
「あっAちゃーん。同じ班になんない。友達0人だから、どうせボッチでしょ？」
『一言余計だ、バカルマ。勝手に友達0人とか決めつけるな。てか、お前と一緒とか絶対に──』
「ケーキ2個」
『······わかった。フルーツタルト2つ買えよ』
「OK」
(やっぱ、"ケーキ2つ"は魔法の言葉だなぁ······)
相変わらずの2人のやり取りに僕はなんとも言えない。
Aさん、ケーキで班決めていいんだ······
カルマくんもそれでいいの······？
「で、あとのメンツは？ Aちゃんと渚くんと杉野と茅野ちゃんと？」
「あ、奥田さんも誘った！」
茅野が奥田さんを連れてきた。
すると、杉野が嬉しそうに言った。
「あともう1人。この時のために、だいぶ前から誘っていたのだ。クラスのマドンナ、神崎さんでどうでしょう？」
「おお〜。意義なし！」
真面目でおしとやかで美人。
神崎さんは目立たないけど、クラス皆に人気がある。
彼女と同じ班で嫌な人なんていないだろう。
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羽衣瑠璃(プロフ) - とまてぃーがーる。さん» とまてぃーがーる。さん、コメントありがとうございます。そう言ってもらえるととても嬉しいです。 (6月10日 9時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - ！さん» ！さん、コメントありがとうございます。まだ続きがありますので、読んでくれると嬉しいです (6月10日 9時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
！ - 続きをお恵みくださいm(_ _)m (6月9日 22時) (レス) @page29 id: b6e4cc6331 (このIDを非表示/違反報告)
とまてぃーがーる。 - 心臓が死にそう！！！最高です！本当に！世界中の夢好きを堕としにくる作品です！ (6月9日 22時) (レス) @page28 id: b6e4cc6331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2022年10月24日 21時
