Holy cow！３（JW） (ページ27)

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　メイクを終えて楽屋に戻ると動画編集中の照史のひざでじゅんたが眠っていてガクンと船を漕ぐたびにテーブルに顔をぶつけるのではないかとヒヤヒヤしてしまうが、そこは安心と信頼の照史、咄嗟に手を差し出してじゅんたの顔を守っている。

「んぅ……」

照史の手に顔が触れて目を覚ましたじゅんたは寝ぼけ眼でぱちぱちとゆっくりまばたきをくり返すとするりと照史のひざから降りて、ソファでスマホを見ていた流星に近寄ってくいくいと裾を引っ張る。

青「お、どうした？」

「おちっこ」

青「マジか」

トイレ行ってくる〜と手を繋いで出ていったふたりがなかなか帰ってこないと思ったら、流星にだっこされたじゅんた腕にはパックのジュースが大事そうに抱えられていた。

「かみちゃんストローして」

緑「ええよ。流星に買ってもらったん？」

「うん！じはんき！」

緑「やったな。はい、あげるから座り」

「はあい」

ちゃんと靴を脱いでからソファによじ登り、くーださいと手を伸ばす。お利口さんがすぎるぞ、じゅんた。

赤「じゅんたおいしそうなん飲んでるやん」

「あげる？」

赤「え、くれんの！？」

「いーよ！」

安定の乞食しげ。じゅんたは優しいな。
──うわっ、あいつほんまに飲みやがった。

赤「お礼に仙豆を授けよう！」

「せんず！！」

じゅんたのちったいおててにころんと落とされたのは仙豆もといラムネ。これ食べたら元気いっぱいになると言われておめめを輝かせてぱくり。おいちいね、の笑顔にしげだけじゃなくみんな釣られて顔がほころぶ。

「もういっこちょーだいしたらだめ？」

赤「あ、あざとー…ええよぉ、どうぞ」

「ありがとぉ」

手のひらの仙豆を落とさないように慎重にじゅんたが向かった先には大好きな濵ちゃんがいる。

「はまちゃんせんず！」

紫「仙豆！？」

「あーんちて」

紫「あーんっ」

「げんきいっぱいでたぁ？」

紫「ん〜！じゅんたと仙豆のおかげで元気100倍！」

いや、それアンパンのヒーローな。仙豆のほうの龍の玉集めるやつとは決して交わらない世界線やから…じゅんたがうれしそうやからいいか。

で、満足したじゅんたは──お、淳太のとこ行った。いまだに慣れへんなぁ、あのふたりのセット。

黄「のんちゃんお届けもの」

桃「あ、じゅんたや」

「のんちゃんずっとじゅんたみてたでしょ」

桃「見てたよ、いつここ来てくれるかなって」

「きたよ！だっこちて！」

ん〜〜〜っ！待ってました！