Holy cow！３（JW） (ページ3)

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　先日はじめての＂おわかれ＂を経験したじゅんたくんは随分と甘えん坊になってしまった。元よりだっこが好きな子ではあったけど立っても座ってもだっこ…今までは崇裕が仕事だとぐずったり、崇裕が席を立つと悲しそうな目であとを追ったりすることはあったけど対象が全員になって仕事に行くのはもちろん、トイレや風呂に行くのもひと苦労。

橙「ほらじゅんたくん、のんちゃんお仕事行けなくて困ってまうからそろそろあっくんのとこにおいで」

桃「え？俺なら全然困ってへんで」

橙「ややこしなるから黙っとけ！」

起きるよりもはやく出発してしまった流星と神ちゃんがいなくてひとしきり泣いたあと、これから仕事の望をエントランスまでお見送りにきて目線をあわせた望に抱きついたまま５分経過──甘えてきてくれるのは大いに結構。だけど仕事に影響が出てしまったら…せめてもうちょっとだけお兄さんになって我慢を覚えてくれたらな…なんて望を送り出して泣いてるじゅんたくんを慰めながら思う。

桃「あ！照史！助けて！！」

橙「……………………は？」

翌朝、崇裕から鬼ような着信とインターフォン連打で起こされてどうにも騒がしいラウンジに向かう途中で子どもの泣き声で聞こえてきて「今日朝から仕事なのは…」とじゅんたくんを宥める方法を考えながら降りたちわたわたしている望たちに声を掛けると──

橙「えーっと……その腕で泣いてる子どもは誰？」

桃「……多分…俺…」

橙「やろうな」

例のごとく朝起きたら隣で寝てた、そして目を覚ましたら全然泣きやまなくてどうしたらいいかわからなくなって俺に白羽の矢が立った、と。

橙「それにしてもほんまに泣きやまへんな」

だっこしてあやしても、おもちゃで釣っても泣きやむ気配のないのぞむはじゅんたくんや先日現れたしげのちびよりもいくらか幼くみえる…１歳後半といったところだろうか。

赤「なんや朝から賑やかやなー…えっ」

「あかちゃん！」

黄「まさか…照史も…？」

橙「そのまさかやけど俺やなくて」

桃「……俺ですぅ」

「あかちゃんないてるね」

橙「せやねん、ずっとえんえんしてるんよ」

赤「じゅんたみたいやな？」

「あかちゃんじゃなーいっ」

じゅんたくんを連れたしげと淳太くんは俺の腕に抱かれたのぞむに気づいてギョッとしたけれどすぐに理解して、しげとじゅんたくんはやいやいしてて、淳太くんは「ほんまや、のんちゃんや」なんて泣きつづけているのぞむの顔を暢気に覗きこむ。

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