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なんて思ったからピクニックに連れてきたのにこのインドア坊主ときたら隙間に落ちそうでひとりで降りるのが怖いとだっこをせがんで、俺にだっこされて電車を降りてから一歩も自力で歩いておりません。
「ピクニックたのしいね」
本人はこう言うとりますけど本来のピクニックのピの字も体感しとらんのよ…そろそろ俺の腕も限界なので歩いていただきましょう。
赤「ちょっと歩いてうえの広場まで行こか」
「だっこでいいよ？」
赤「ちゃうね〜ん！歩いて〜！？」
「しげおもしろーい」
歩いたほうが神ちゃんが持たせてくれたお昼ごはんがおいしくなるで〜とかアイス買うたるよ〜とかありとあらゆるエサをぶらさげて、自分で歩かせることに成功して広場までやってきた。芝の広場でじゅんたの運動音痴っぷりと巨大すべり台でビビりっぷりを堪能してからお昼ごはん。
「さんどっちー！」
赤「サンドウィッチな！ウィ！」
「ひゅい！」
赤「うい〜」
「はよちて」
赤「あ、すんません」
神ちゃんお手製のサンドウィッチとフルーツサンドをたらふく食べてお腹いっぱいになってただでさえ眠たいのに春のうららかな陽気でおねむなじゅんたが自力で歩くわけもなく。
赤「これは想定内でしたよ〜」
眠気と好奇心の狭間に揺られるじゅんたをだっこしながらきた道をくだっていく。両脇にずらーと連なったさくら並木からひらひらとさくらの花びらがじゅんたの顔に落ちてきた。
「ぴんくのおはなきた」
赤「さくらやで。春になる咲くお花やね！」
「ぴんく！のんちゃん！のんちゃん…うぅ……」
赤「なーに寂しくなってもうたん、はよ帰ろか」
帰りは急行列車に乗り込んで、ぐっすりのじゅんたをだっこしたまま俺も爆睡しちゃって気づいたら東京に戻ってきていた。
「ああー！のんちゃんっ！」
桃「おわっ、じゅんたおかえり。たのしかった？」
「うん！つぎのんちゃんといく！」
桃「ええけど…ええ、どないしたん。俺やで、俺のんちゃんよ、�陲舛磴鵑箸舛磴Δ韻病臂翩廚宗�」
「のんちゃんがいいの」
桃「…は？ なーにー！んもー可愛いやーん♡」
でれでれに鼻のしたを伸ばしまくってじゅんたとじゃれてる小瀧に「さくらのピンク見ておまえのこと思い出してたんやで」って言うてやるつもりやったけどドヤ顔でマウントとってきやがるから言うたらん！
おまえは何も知らんとさくらが散った頃に行って、新緑を見て神ちゃんを恋しがられればええねん！！！
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作者名：26 | 作成日時：2021年10月29日 1時
