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世の中にはお風呂がきらいなお子さんも多いけれどウチのじゅんたくんはどちらかといえばお風呂が好きなほうでシャンプーやボディソープの泡できゃっきゃと遊んだり湯舟に浸かりながら数字のお勉強をしたりたくさんおしゃべりをしてくれる。
「………やだ」
今日はメンバー全員で仕事だったからじゅんたくんも同行させていて、帰宅したのが20時。晩ごはんを準備してる間にお風呂に入れちゃおうと声を掛けたらいいお返事をして脱衣所まできてくれたんだけど、俺が服を脱ぎはじめて残るはパンツのみってタイミングでじゅんたくんを見たら洋服着たまんまで、これ。
橙「何色の入浴剤にしますかぁ？」
「…きいろ！」
橙「おっけ。そしたらべべ脱いでくーださい」
「……やぁだ」
橙「なにがやだ？あ、�陲舛磴鷂討屬�？」
「んーん…あっくんがいいです…」
目線をあわせてしゃがみ込んだ俺にもじもじと照れ臭そうに上目遣い。な、なんやこの子…恐ろしい。じゅんたくんの様子を見るにお風呂は入りたいけど何かが引っ掛かって拒んでいるっぽい。
「あっくん……わっ！」
橙「あだっ！じゅんたくんごめん！大丈っ、」
「ぱちぱちやだーっ！こわいーっ！」
じゅんたくんが俺に手を伸ばした瞬間、ぱちっと流れた静電気。はいはいなるほど。じゅんたくんは服を脱ぐ時の静電気が怖くて躊躇っていたらしい。
橙「あっくん魔法の手やからパチパチせんよ」
ついさっき静電気を発生させといて、通用せんかもと思いつつもなんとかじゅんたくんを言いくるめて洋服を脱がせる。子どもの細くてやわらかい毛は静電気をもろに受けやすいけど、ねこっけのじゅんたくんの髪の毛はさらにすごいことになってて洗面台の鏡をみてふたりで大爆笑。
「じゅんたつよそう！」
橙「お風呂んなかでカメハメ波の練習しようや」
すっぽんぽんにさえしてしまえばあとはもうこっちのもんよ。たっぷりお風呂を楽しんで、お腹の虫が鳴いたから急いであがって乾燥と静電気対策としてふたりでペタペタと全身にクリームを塗ってからパジャマに着替えて、みんなの待つラウンジへ。
紫「わかる〜！」
桃「�陲舛磴鵑皀咼螢咼蟠貅蠅覆鵑笋如�
「はまちゃんといっしょ！うれしい！」
なんて喜んでたけど、対策してあげたいと思ってネットでいろいろ調べてスプレーとかブレスレットとか静電気防止グッズをポチった。
みんな。(淳太くんを除く)
後日マンションに届いた大量の静電気防止グッズ。
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作者名：26 | 作成日時：2021年10月29日 1時
