８：ｈｍ ページ9
.
ぺちぺちと顔を触られる感覚に目を覚ますとじゅんたのくりくりしたおおきなおめめと目があった。上体を起こして胡座をかいて、おはようとじゅんたを脚に座らせて抱きしめると子供体温のあとにひんやり。
紫「……あっ」
最後におむつを交換してからだいぶ経っていたこともあって溢れてしまったのか、シーツとじゅんたの洋服にシミができていた。
紫「ごめんなぁ、気持ち悪かったやろ」
すぐに神ちゃんがまとめてくれたおむつ替えセットを持ってきて寝汗とおしっこでしっとりした洋服とパンパンなおむつを脱がせ、ぷりぷりの可愛いおしりを綺麗に拭いて俺のない肩を持たせてあたらしいおむつを穿かせる。
紫「すっきりしたなぁ」
「ん」
紫「シーツ剥がさなあかんからしげちゃん起こして」
「…しげ？」
紫「そそ、そいつ」
ぺちぺちとじゅんたが顔中を叩くとしげちゃんは眉を顰めて逃げるように顔を背けるが止まらないぺちぺち攻撃に負けてゆっくり目を開ける。
赤「なんやぁ〜…じゅんたかぁ」
そのままじゅんたを抱き寄せて惰眠を貪ろうとするが眠たくないじゅんたがいやだと手足をバタつかせ、右ストレートが顔面にクリティカルヒットしてお目覚めとなりました。
赤「じゅんたじゅんたぁ、こっち向いてや」
桃「なにあれ」
11時過ぎ、望がやってきた。
引越しの荷物を下ろし終えるとテーブルの下に潜って三角座りをするじゅんたと跪いてじゅんたの背中にヘコヘコするしげの姿に気づいて、白い目でしげちゃんを見ている。
桃「若い子の尻追っかけてるおっさんやん」
紫「あっはは、今朝じゅんたがおもらししてもうたのをしげちゃんがイジってからずっとあの調子」
桃「はっはーん、なるほどね」
コソコソと耳打ちするとすぐに状況を理解してふむとひとり頷き、にやり。小瀧さん悪い顔してるわ。
桃「じゅんた、のんちゃんよ〜！」
「……」
桃「のんちゃんここ入られへんから出てきてや」
「…」
桃「のんちゃんに可愛いお顔みーしーてー！」
「…のんちゃん」
桃「っ！聞いた！？のんちゃんやって！」
テーブルの下からひょこっと出てきたじゅんたは望に抱き上げられるとすりすりと頬擦りをされてくすぐったそうにしつつ、たのしそうな声をあげる。
桃「じゅーんた」
「のんちゃん」
いちゃつく望とじゅんた。その足元にはまっしろに燃え尽きたしげちゃんの亡骸が転がっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：26 | 作成日時：2021年8月21日 17時
