Holy cow！（JW） (ページ50)

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　濵ちゃんに連れられて自己紹介にやってきた３歳の俺は我ながらなかなか可愛い顔をしてると思うが、これはどうするのが正解か、とりあえず名乗る？

黄「こんにちは。中間淳太です。」

「…じゅんた！」

赤「このおじちゃんも淳太言うねん」

桃「なかようしたってな」

「じゅんた、じゅんたしってる。しげのこいびと！」

俺を含めたメンバー全員の視線がしげに集まり、しげはちびを見たまま固まってぴくりとも動かずに沈黙がながれる。あはは…と照史・濵ちゃんあたりが乾いた笑いをあげると便乗していった。

赤「あは、あは、あはははは…」

橙「しげと淳太くんはあとでゆっくりお話しよなぁ」

赤黄「「……はい」」

特段隠していたわけではなく、報告するタイミングを逃したまま時が過ぎてバレたら伝えればいいかな〜くらいの心持ちでいた。けれどこのバレ方は予想外。こっそり「すまん！」と手を合わせてきたしげには「あほ」と口パクで返した。

紫「Ｗ淳太に慣れていかなな〜…」

青「せやなぁ…淳太はふたりが入れ替わらなくなった理由に心当たりとかないん？」

黄「あるっちゃある。ないっちゃない。」

桃「なんなんそれ〜結局わからんってことやーん」

忙しさのなかで自分でも気づかないうちにすり減っていた心と身体のバランスを整えるためにちびはやってきた。けれどみんなと生活していくうちにもっとみんなと一緒に居たいという自我が生まれ、それがどんどん強くなって現在に至る───これはただの憶測と同じ＂じゅんた＂の勘でしかないファンタジーみたいな夢のような話。

橙「─…そろそろお風呂の時間やな。じゅんたくん今日は誰とお風呂入って、誰とねんねしますか！」

「じゅんた！はまちゃん！」

黄「えっ、俺！？」

橙「ほな淳太くんお風呂よろしく」

ちょうどええわ、と呼び出されたしげを気にかける余裕がないほど戸惑っている俺に濵ちゃんがタオルとちびの着替えを渡しながら風呂の流れを教えてくれた。

「じゅんたシャンプーへたやな」

黄「…すいませんね。誰がうまいん？」

「んー…あきと！のんちゃんもすき！」

黄「へえ…」

「おふろたのしいのはしげとはまちゃん」

黄「それは賑やかそうやな……みんなのこと好き？」

「だいすきっ！」

黄「みんなと一緒にいたいんやろ」

「うん！…じゅんたすごい！なんでわかるん！」

黄「……天才やからな」

確信した、こいつ消える気さらさらないわ。