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台本を閉じて画面を下にしていたスマホをひっくり返すと膨大なメッセージの通知があり、現在進行形てぽんぽんぽんと忙しなくメッセージが送られてきて神ちゃんの『流星どう？』でぴたりと止まった。
「えっとー…」
未読部分の頭まで遡るとこれまた神ちゃんの『１本目の収録終わった途端に淳太寝てもうたんやけど』からはじまっていた。
緑『あ、もしもし流星？』
青「あーごめんな、いま気づいたとこやねん」
緑『んーん、大丈夫。で、じゅんたは？』
青「ちょお…待ってな……あ、うん、起きてるわ」
ちょうど神ちゃんからかかってきた電話にでながら寝室に向かうとベッドのうえでぴょんぴょこ飛び跳ねているじゅんたと目が合い、そのままベッドまでいって腰を下ろすと「だれー？」と寄ってきた。
青「神ちゃんやで。話す？」
「かみちゃん」
緑「おーじゅんたや。いい子にしてるか？」
「してるぅ！」
緑「流星のことよろしくなー？」
「はーい」
青「いやいや逆やろ。じゅんたもはいちゃうし」
通話終了後、すぐさま神ちゃんからとりあえず次の現場に向かわせた旨のメッセージが入り、心配の声が続いた。
「きょうじゅんたおたんじょうび？」
青「まだやな」
「あとなんかいねたらおたんじょうびくる？」
青「いち、に、さん…あと10は寝んとあかんな」
「えー！」
誕生日を拒絶していたのが嘘みたいに心待ちにしているじゅんたは最近�陲舛磴鵑�らもらったカレンダーを大事そうに持ち歩いている。誕生日にはおおきな花丸が描いてあり、アドベントカレンダーのように毎日ひとつずつシールを貼っていくようにしていた。
青「今日の分も貼ろか。どれにすんのー？」
「ぷーさんにするー！」
青「おー愉快な仲間たちが並んどるわ」
望に買ってもらった夢の国のキャラクターのシールがたまに寝転んでいたり逆立ちしているやつもいるけどパレードのように並んでいる。
緑「ほんま今日は焦ったわ…結局あのあとすぐ起きたからよかったけど…」
黄「心配かけてごめん」
緑「いやいや…淳太がどうこう出来ることちゃうし、いままでこういうことが起きてへんかったことが逆に奇跡的というか」
あの後カレンダーにシール貼って少しテレビを見ていたじゅんたはすぐに眠ってしまい、マネージャーから淳太が起きたと報告がきて仕事に穴を空けることなく済んだ。
青「これ見てほしいんやけど…」
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作者名：26 | 作成日時：2021年8月21日 17時
