Holy cow！（JW） (ページ42)

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　翌朝、ラウンジに降りると昨日は誕生日騒動のあとから寝るまでぐずついていたじゅんたくんもにこにこと朝ごはんを食べていて、ほっと一安心。

桃「なーに安心した顔してんの？」

橙「こ、こたきさん！？」

桃「俺がどんだけ苦労して説得したか知ってる？」

橙「あ、あ、ありがとうな」

じゅんたくんの頭をなでていると表情はにこにこと満面の笑みなのに声は地を這うような低いトーンの望に詰め寄られて後退しながらビビっていると、じゅんたくんが望の裾をぎゅっと引いた。

「のんちゃんいかないで」

桃「はーい、のんちゃんすぐにもどりまーす♡」

赤「……なんやねんあれ」

俺が思ったことそのまま吐き捨てたのは明らかに機嫌の悪いしげで、キッチンで手を洗いながらじゅんたとたのしそうにする望の後頭部を睨みつけている。

橙「こらこら」

赤「…あっくんいかないで、やで」

橙「トゥンク……ってなるかあほ」

似てないモノマネにときめくことはなく、ごはんを食べ終わり望のひざに移動してお絵かきをしているじゅんたくんの向かいに座る。

「あっくん」

桃「俺の腕のなかでほかの男の名前呼ばんで！？」

橙「うるさいな」

「のんちゃんしーーーっ！やで」

小さな人差し指を立てられて固く口を結ぶ望。犬か。

橙「昨日のんちゃんとどんなお話したん？」

「んとねおにいさんならんでいいよって！」

橙「うん、ほんで？」

「おにいさんにならへんでーってえんえんしてた」

橙「のんちゃん、えんえんしてたんや」

「うん！あとはあとはおたんじょおびだいじ！」

後ろの大型犬は照れて耳まで真っ赤にしてて、その後ろのキッチンで立ち聞きしてたいたずらっ子がわるい笑顔浮かべとるわ。

橙「誕生日はじゅんたくんが生まれたとっても大切な日やからみんなでケーキとおいしいごはん食べてお祝いさせてほしいんやけど、ええかな？」

「うん！いい！」

橙「お兄さんならんでええからたくさん甘えてな」

「だっこもねんねもしてくれる？」

橙「当たり前やん。赤ちゃんみたいにするか！？」

「あかちゃんじゃないっ！」

ぷいっとへそを曲げてしまったじゅんたくんはくるり反転して望にしがみついて拗ねてしまった、と同時に大型犬といたずらっ子が「ざまーみろ」と腹立つ顔をこちらに向けてきた。

桃「誕生日たのしみやな、じゅんた」

「うんっ！」