29：ｈｍ ページ32
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じゅんたの目線にあわせてしゃがんだしげちゃんが抱っこしたろか？と両手を広げるけど無言でぎゅうと俺の脚にしがみついてくる。ほんま可愛すぎる。
橙「しげもチャレンジャーよな」
桃「どう見たって負け戦やん」
赤「くっそ…」
俺がしゃがんで顔を覗き込んだらじゅんたのほうから手を伸ばしてきたのは、しげちゃんには申し訳ないけど優越感もあってめちゃくちゃうれしい。
橙「ほな帰ろか」
タイミングよくじゅんたが昼寝してくれたおかげで滞りなく用事を済ませて帰る頃には事務所という場所にすっかり慣れたじゅんたと手を繋いで歩いて駐車場に向かい、帰りの車は大丈夫そうだと思ったけどそんなことはなく、駐車場内に響きわたるじゅんたの声。
緑「�陲舛磴鵑里�膝のうえじゃ帰られへんのよ」
「じゃありゅうせえ」
青「えっ」
橙「流星も嬉しそうな顔すんなや！」
緑「そういう話とちゃうねんな〜…」
紫「�陲舛磴麥拑造襪錙△曚蕕�いで」
チャイルドシートではなく俺の膝に座りたいという可愛いわがままだけど、駐車場内に響きわたる泣き声に警備員がやってくる前になんとかせねばと先に乗り込んで迎え入れようとするも効果ナシ。
紫「もう泣きそうや…」
その後も優しく説得してみたり、ちょっと厳しく言ってみたり、強引にでてみたり…と色々試してみたもののどれも逆効果でお手上げ状態。力なくチャイルドシートに突っ伏したら、わんわん泣き喚いていたじゅんたがぴたりと止まった。
「はまちゃん えんえんなの？」
橙「じゅんたくんの隣に座りたいのにじゅんたくんが座ってくれへんから�陲舛磴麋瓩靴い辰董�
�陲舛磴鵑修里泙浹磴い討襪佞蠅筺�と望に耳打ちされて多少大袈裟に泣き真似をしながらちらっとじゅんたの様子を盗み見る。
「んっ」
青「ん？」
流星に抱っこするように手を伸ばす。じゅんたにこれをされると大体のひとは反射的に抱っこしてしまう。
「…はまちゃん…いいこぉ」
紫「いい子なんはじゅんたのほうやで〜！」
小さな手で一生懸命頭をなでて俺を励まそうとしてくれるいじらしさに喉の奥がきゅうと締まって泣き真似だったはずが視界が滲む。
紫「飴ちゃんおいしいなぁ」
「んっ」
青「まさか�陲舛磴鵑�あっこで泣くとは」
橙「ちょっともらったわ」
無事チャイルドシートで帰宅したじゅんたはご褒美に棒付きの飴ちゃんをもらって大満足のご様子。
紫「次はお手柔らかにお願いします」
「やだ！」
紫「ぅえっ」
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作者名：26 | 作成日時：2021年8月21日 17時
