Holy cow！（JW） (ページ4)

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４：ｋｍページ4

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　ベットに淳太と腰掛け、そのまま後ろに倒れこむとスプリングが音を立てて俺たちをふわっとやさしく受けとめた。あーだかうーだか声になっていない声が急になくなって隣を見やれば長い睫毛を伏せ目を閉じた綺麗な横顔。

緑「え？寝たん？」

紫「爆睡です」

今日何度も目にした幼い寝顔とまったく同じ寝顔がそこにあった。隠し子疑惑は拭いきれてはないけどなんとなく幼少期の淳太説の信憑性が増したところで外が騒がしくなる。

桃「えっ、寝とる」

緑「起きたん？」

ずっと眠りっぱなしだった幼少期の淳太(仮)は照史の腕に抱っこされて、くりくりのおおきなおめめをぱちぱち白黒させながらこちらを見ている。

橙「さっき起きたんよ。な？」

淳太(仮)の顔を覗きこむ照史を遠慮がちに見上げてこくんと小さく頷く。あまりの可愛さに照史が「ん゛ん゛ー゛っ゛」と唸るとびっくりした淳太(仮)が小さな肩を震わす。

桃「怖がってもうてるやん…びっくりしたなぁ」

淳太(仮)を取り上げてあやすように背中をぽんぽんと叩くちゃっかり者の末っ子も縋るようにそでを小さなおててにぎゅっと掴まれれば「は？可愛すぎん？」と真顔。

緑「ぼくお名前は？」

「じゅんた」

緑「何歳ですか？」

「に」

舌足らずながらはっきり＂じゅんた＂と名乗り＂に＂とピースサインをした時にちらっと見えた掌には見覚えのあるほくろ。

嗚呼いよいよ「朝起きたら幼少期の自分が隣で寝ていた」という非現実的なトンデモ発言を信じざるを得なくなってきた、けど、可愛いからどうでもいいか。

緑「２歳、か」

と言いつつもできることが増えて行動範囲が広がり少しずつ自我が芽生えはじめる２歳児は手が掛かる為、子供に慣れている照史・濵ちゃん・俺とマネージャーで作戦会議。

赤「…淳太のヤツ全然起きへんのやけど」

必要なものをリストアップしていると淳太の様子を見ていたしげがベッドから不安そうに声を上げる。何度も淳太の左胸に耳をあてがい心臓の鼓動を確認してはうっすら開いている口元に耳を近づけて呼吸を確かめるしげは不安に顔を歪めて今にも泣きだしそうだ。

橙「しげ、しーげ、落ち着いて。朝からバタバタしとって疲れてるんやと思うけど…もはや何が起きるかわからんし一度病院で診てもらおか」

赤「…俺も行く」

まるで起きる気配のない淳太をしげがおぶって車に乗せるのを俺たちは黙って見守るしかできなかった。