Holy cow！（JW） (ページ19)

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　帰宅してすぐにじゅんたを構いにいったしげがほっぺたをむにっと触るなり「熱高ない？」と言いだしてまさかと疑いつつも念のため熱を測ってみれば、そのまさか微熱があった。えっ、あいつ怖ない？

橙「あちゃー…いつにも増してくっきりおめめやな」

緑「これから熱上がるかもしれへんな」

紫「今のうちに買い出し行ってきてしまうわ」

青「俺も行く。必要なもんあったら連絡して」

俺からしたらいつもと変わらないじゅんたにしか見えなくて、手を伸ばしておでこや首元を触っても子どもらしい体温で子供につよい組がせっせと動いているのをじゅんたと不思議に思いながら眺めていた。

「…へっくち」

桃「可愛いくしゃみやな」

赤「小瀧退いてや…じゅんた、鼻ちーんしよか」

まあ確かにいつもだったら図鑑読んでるとこにしげが構いにいくとやだやだしてそっぽ向いて、構ってそっぽ向いて、構ってそっぽ向いてを繰り返して１周したあたりで怒りだして誰かに泣きつくのに今日は素直に言うこと聞いてるからちょっと心配かも。

赤「めちゃくちゃ失礼な事考えてたやろ」

桃「……じゅんた鼻ちーん上手にできたなぁ♪」

赤「おい」

桃「待って！あかん！めっちゃ体温高なってる！」

緑「はいはいのんちゃん落ち着いて」

橙「じゅんたくんちょーっとお熱計るな…39度やね」

赤桃「「えっ」」

数字を聞いて慌てふためく俺たちに「このくらいの子供はよう発熱するもんやで」と照史に言われて安心したけど、俺が見てもわかるくらいに顔色が悪くなってきて座っているのもしんどそう。

紫「じゅんた、ジュース買うてきたで」

買い出しから戻ってきた濵ちゃんの声にぴくっと反応したかと思ったらぽろぽろと泣き出してしまった。

紫「どしたーん」

青「濵ちゃんが買ってきたジュース飲むか？」

濵ちゃんにスポーツドリンクを飲ませてもらうと大事そうにペットボトルを抱えてうとうとしはじめた。
だけど布団に寝かせようとするといやだとぐずる。

橙「崇裕悪いんやけど抱っこのまま寝かしたって」

紫「まかせとき」

布団で包みながら赤ちゃんを寝かしつけるように身体を揺らしながら背中をぽんぽんと優しく叩いていると少し苦しそうな寝息が聞こえてきた。

青「可哀想やな」

桃「あかん…見てられへん…」

橙「熱が上がりきってくれればええねんけど」

普段だったら絶対しない指しゃぶりまでして、ぐすりながら眠るじゅんたをなでてあげることしかできないのがもどかしい。