Holy cow！（JW） (ページ14)

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★：ｓｇページ14

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　ハッと息を飲む。病室で見た時もそうだった、あまりにも綺麗に眠っていて血が通っていない人形のようで電池が切れてしまってないか不安になる。

「よかった…ちゃんと生きてる」

確かめるように身体中に触れると肌も温度も鼓動もしっかり淳太のそれで愛おしさに目を細め、淳太の隣へと忍び込む。淳太からは病院に居たからかほんの少し病院特有の消毒や薬品のにおいがした。それがなんか物凄くいやで、心がざわついて、首筋にグッと近づいて深く吸い込んでずっとずっと大好きな彼のにおいを探す。

「……なんや変態みたいやな」

自嘲気味に笑ってから、大好きな笑いながらのツッコミも返事もないけれど今日の出来事や共演者から聞いたくだらないけど面白い話を一方的に話しかける。

淳太の匂い、淳太の体温、隣を見ればいつものようにぐっすり眠っているだけの淳太がいる。寝て起きたらただの夢だったと醒めたりして、そんなことを思いながら意識を手放した。

「ーー、ーーー、ーーっ！」

呼ばれた気がした。ぱちぱちと瞬きを繰り返すと少しずつピントがあってきて、こっちを見つめる淳太と目が合う。もうちょっと寝かせてや…ええーっ！？

「えっえっえっ……ほんもの？」

「俺の偽者が出回っとんのか」

「み、みんなにはやく言ったらなっ！」

「待ってしげ！しげおか！待ってや！」

パニックを起こしながらまずはみんなに伝えねば！と起き上がろうとしたら、淳太が覆い被さるようにして俺をシーツに縫いつけた。

「あら…大胆…」

「あほ」

きっと衝動的に動いた俺をただ引き留めたかっただけの淳太はふと我に返って、自分の行動といまの体勢に顔を赤らめて背中を向けてしまった。

「このままでいいから聞いて」

その背中から腕を回し、頷いたのを確認して続ける。

「ほんまごめん。勝手に勘違いして暴走した。」

「しげは悪ないよ」

「淳太だって悪ないやん。…やっぱこっち向いて」

ぐるり身体を反転させた淳太の頬をなでると長い睫毛を伏せる、いつもの合図。
小さなリップ音が広々とした寝室に響いた。

「起きへんかったらどうしようかと思った」

「うん」

「ほんまよかった」

「俺も」

「…ほんまに隠し子ちゃうやんな」

「おまっ……だとしたらお前の子にもなるで」

「……めっちゃ父性湧いてきた」

「あほか」

──さて、みんなが起きるまであと１時間。

「せんから」

「えっ。」