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ロボットと仮入部 ページ32

今日の部活もあと残り三十分くらいか。

ボトルを洗いにでも行こうかな。



そんなことを考えていると、北さんとパチッと目が合った。



「吾妻」



北さんにちょいちょいと手を招かれ不思議に思いつつも駆け足で北さんの元に向かう。



「なんですか?」

「マネージャー候補のことなんやけど、」

「ああ…」

「あの二人はないとして、鹿島、どない?」



やはり、北さんの中でもあの二人はないらしい。

全く働いてくれなかったしねえ。



「基本的にはいい子ですよ。

業務もソツなくこなすし、いいんじゃないですか?」



すると北さんはふんふんと頷いてから

「せやったら仮入部さして様子見よか」とOKサインを出した。




「仮入部期間は一週間、特に問題なかったらそのままマネージャーなってもらう、ええか?」



確認するように指を折りながら北さんが首を傾げた。



「それで全然いいと思います」



コクリと頷くと北さんは「今日はここまで片付けー」と部員たちに支持をし、



あえなくマネージャー候補から外れてしまった二人の元へと歩いて行った。



数分後「は!?なんでウチらがアカンくてあの一年はええねん!」

と金切り声が聞こえてきたが聞こえない聞こえない。



その二人を北さんと尾白先輩が上手いこと体育館の外へと引っ張って行った。



良かった、入ってくれるのがあの二人じゃなくて鹿島さんで。



そう鹿島さんが入ってくれることに安堵し、少しモヤっともする。



いやいやいや。


あんなに上手く仕事をこなしてくれた訳だし、人当たりもいいしきっと上手くやって行ける。



ブンブンと首を振っていると肩にポンと誰かの手が触れた。



「先輩?」



背後から音もなく声をかけられビクッと肩を揺らす。



「…あ、ああ鹿島さん」
「すいません、ビックリしちゃいましたよね」



ペコペコと頭を下げる鹿島さんに「全然大丈夫だから」と首を振った。



「どうしたの?」


「あ、はいさっき北さんにマネージャーとして仮入部してもらうから

今後一週間は先輩に色々教えてもらえ、と言われたので」


「ああ…とりあえず今日はもう特にすることもないから、

明日の放課後、今日と同じく部活があるから来てくれる?」



残った業務は部誌くらいなので、わざわざ残すのも悪いかと思い帰っもらうことにする。



「はい!明日からですね分かりました!」



鹿島さんは元気に応えると更衣をするために体育館を出て行った。

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結心 - 麗さん» は!!ご指摘ありがとうございます。編集しておきました。 (2020年8月8日 22時) (レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ロボットのドリンクの所の機会みたいやではなく機械ではないでしょうか? (2020年8月5日 21時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
結心 - 九時半さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。そう言っていただけるだけで嬉しいです(T^T) (2020年7月17日 22時) (レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)
九時半(プロフ) - 鹿島くんめっちゃ好きです……!!まさかの展開で思わずコメントしたくなってしまいました!!!!すごく面白いです!!応援してます!!! (2020年5月18日 20時) (レス) id: 3028a389c8 (このIDを非表示/違反報告)
結心(プロフ) - 鶴まじ天使さん» ありがとうございますううう少し更新が遅れ気味ですが楽しんで読んでいただけたら幸いです(^_^)/ (2019年8月27日 19時) (レス) id: 329f25863c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五百雀 x他1人 | 作成日時:2019年5月24日 21時

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