走馬灯がリンクして ページ50
A「あ〜終わんのは何や早いな〜」
そんな事を呟いた帰り道。現在午後6時38分。体育祭は終了した。
うちのクラスは優勝はしいひんかったけど僅差で2位。まぁまぁの結果。
侑「そうか?俺は長かったけどな〜」
治「せやな」
……なんでまたこの2人と一緒に帰ってんのやろ。
ちなみに前回と同様、両腕は塞がってる。なにがでかは聞かんといて。
A「ていうかうち、あんたらにパン食べられたんまだ許してへんから」
侑「悪かったて言うたやん」
治「食べ物の恨みは恐ろしいんやで、ツム」
せや、せやけどあんたも食べたやん。
A「この手離してくれるんやったら許したるわ」
侑治「それは無理や」
いやだからなんでやねん、離すだけやで?。また2人揃って首振んなや。
A「これ歩きにくいんやけど」
あとな、真ん中って結構恥ずかしいねんで?すれ違う人にさっきから変な目で見られて精神的にもキツいもんがある。
侑「アカン、絶対離さへん」
治「隣に居いひんかったら心配や」
A「…うちそんな危なっかしい?」
えこれでも信号はちゃんと守ってるで?遅刻しそうな時はノーカンな。
侑「えーほんまか?」
A「ほんまやし!」
そう言うと双子は渋々手を離した。
その瞬間、前方からトラックが走ってきた。いつもやったらあっちは止まってくれて、いつもやったらうちは端による、いつもやったら。
迂闊やった。道は暗くてトラックからはうちらは死角で見えへん。
これ、もしかしてヤバい?あ、これは走馬灯?
"危ない!!"
そう誰かが叫んだ。誰の、声や?双子か?
侑治「Aっ!!」
慌てて両手を引かれた、ギリギリでトラックには轢かれんかった。
A「こ、こわっかった……」
心臓がバクバクと波打つ。
侑「アホか!」
A「ごご、ごめん」
治「もう絶対離さへんからな」
そう言ってまた手を繋がれた。双子は怒っとるようやった。
あれ?でも、今、気づいた。さっきの声は
A「あんたらや、ない」
侑「どないした?」
治「A?」
さっきの声は、こいつらやない。
"危ない!!"
あれはうちの、記憶や。記憶の中でそう叫んだのは
A「あんたらやなかった」
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あお(プロフ) - 双子いいですね!!!!!とっても好きです!!更新頑張ってください!!続編に行く前にコメントしたかったので失礼します(^^) (2019年8月20日 11時) (レス) id: 220cf3092b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結心 | 作成日時:2019年5月11日 18時